雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

夢見るボンクラたち代表こと、テリー・ギリアム。

『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』といったSF映画の傑作から、『バロン』『ブラザーズ・グリム』などムムッとなる(笑)ファンタジー映画、さらには一度失敗して以来撮影が全然できていない『ドン・キホーテを殺した男』などといった誇大妄想気味な夢見る男ばかりが主人公の作品が多い監督だ。

『ドン・キホーテを殺した男』を作ることにとらわれ過ぎて、自分がドン・キホーテ状態になってしまった感もある。そのせいか、最近は新作の話がなかなかなかった。『ドン・キホーテ~』は今年中に撮影に入るという噂もあったが、どうなったのだろう?もうやめたほうがいいんじゃないか?

そんなテリー・ギリアムの新作はまたしても夢見るオヤジが主人公笑

zero



しかも、今回はしゃべくり演技をさせたら最強のクリストフ・ヴァルツがスキンヘッドである。

ヴァルツ演じる主人公はソフトウェアのエンジニアらしく、会社ではやたら騒がしい空間でノルマに追われてプログラムを組みまくっている。この世界のプログラムの組み方は立体パズルゲームをクリアしていくようなもので、キーボードではなく、パッドのようなインターフェイスで操作するので、仕事の様子が完全にゲームをやっているようだ。レーシングゲームでゲーム中のハンドル操作に合わせて体を動かしてしまう人がよくいるが、スキンヘッドのいい年こいたオッサンがそれをやるとヤバい人にしか見えない笑

「人生の意味を教えてくれる」電話を待つ主人公は在宅勤務をしたいとのことで、マネージャーに会おうとするのだが、なかなか会えない。この辺りは「ゴドーを待ちながら」のような「いつ来るともしれない神を待つ人々」というようであるが、どちらかと言うと、中二男子やモラトリアム青年、もっと具体的に言えばエヴァンゲリオンの碇シンジのような雰囲気だ。

Zero Theorem
こういう環境でゲームやってみたいなぁ

在宅勤務の代わりにゼロの定理を完成させろといわれ、在宅勤務を始めるのだが、独り身のオタクオヤジがパソコンに向かい続ける様子は未来の世界であろうとも今と変わらない。ご飯は同じものをレンジで温めて食べるだけ、部屋の片づけはせずに散らかり放題、生活は荒みまくるがパソコンに向かう元気はある。でも、ゼロの定理はいつまでたっても完成しない。そのまま一年経過・・・。

引きこもりは平気でもゲームがクリアできないと頭がおかしくなってくるもので、狂気を帯びていく主人公。そこに、やってくるエロいナースw でも挿入はNG(泣)。その代りにネット上で出会うのです。『マイノリティ・リポート』にあったバーチャルセックスをしようというわけだ。作り物の夢の世界に逃避していく主人公は『未来世紀ブラジル』の主人公と同じですな。

Eva
エヴァンゲリオン旧劇場版のエンディングをなんとなく思い出したり

終盤はとッ散らかって収集つかなくなっちゃったのかなという雰囲気もあるのだが、ギリアム監督の不思議世界は最後まで見飽きないし、オタクが独り身のままオッサンになるとどうなるかというシミュレーションとしても面白いのではないだろうか?TVシリーズのエヴァンゲリオンのシンジ君は最後には他人がいてもいーじゃんというものすごく単純な結論に達することができたが、ゼロの未来の主人公は他人を受け入れることができなかった。ラストで流れるRadioheadの「Creep」のカバーバージョンに泣かされること請け合いです。

 

コミュ障でもいいが、せめて友達は何人かいたほうがいいと改めて思った

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