雑多庵 ~映画バカの逆襲~

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これは最高!今年のベスト10入りはほぼ確定な一本にして、久しく観られなかった「楽しい」スパイ映画を復活させた快作!!

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あらすじ
幼い時に父を亡くし、ロクデナシの継父やその手下に囲まれながら日々悶々と過ごしていた青年エグジー。ある時、警察とカーチェイスを繰り広げた末に捕まってしまうが、父の同僚と名乗る男が釈放してくれることに。その男、ハリーは仕立て屋と名乗るものの、それは世を忍ぶ仮の姿。本職は世界で活躍するスパイ組織、キングスマンのメンバー!キングスマンはどの国にも属さず、「正義」のためだけに活動し、政治信条には縛られない裏の正義。仕事中に死んだとされていた父はスパイだった。エグジーは父の後を継ぎ、真の正義に生きるために訓練を開始する。

エグジーが訓練している一方で、世界中のVIPや財界の大物が行方不明になる事件が発生していた。この事件の背後にはIT業界を牛耳る大物の壮大な計画が存在するのだが・・・

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監督はイギリス出身のマシュー・ヴォーン。ガイ・リッチー監督のプロデュースを手掛けていた人物なのだが、監督としての才能も発揮。特に、ハリウッドに進出してからは『キックアス』(2010)のスマッシュヒット、シリーズ最高傑作と名高い『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)と二作連続で傑作かつ大ヒット作を送り出した才人だ。オタク世代ならではの、コミックやアニメ、ゲームの感覚を持ち合わせたキレ味抜群の映像表現と、オタク的かつイギリス人的ブラックなユーモア感覚が特徴。


これこそ007シリーズの正統続編!
最近のスパイ映画と言えば、というかハリウッド映画の全体的な傾向として言えるのだが、シリアスな雰囲気が目立つ。クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作を代表とする、リアルでシリアスなマンガ映画がいつの間にかハリウッド大作全体に適用されてしまった感があるのだ。以前は超展開とアホ臭さが売りだった007シリーズも近年はシリアス路線になってしまい、雰囲気がかなり変わった。シリアス路線が悪いとは言わないが、やはり、娯楽映画にはユーモアと軽さがほしいところ。眉間にしわを寄せて見るよりも、ゲラゲラ笑って楽しい気分で劇場を後にできるポップコーンムービーのほうがエンタメとしてはいいだろ?そんな筆者のようなエンタメ系映画好きには本作は特にオススメ!

007シリーズといえば、「センス・オブ・ワンダーなユーモアあふれるガジェットを駆使したバトル」、「ボンドカー」「個性的な悪役が展開する世界征服を狙った壮大すぎる計画」、「マティーニ」、「事件解決後はボンドガールとXXX」というもので、ザックリいえば、「世界と美女を股にかけた(スパイなのに)派手な活躍」と言うことができる。この派手さが最近は消えてしまったのだが、キングスマンは派手なアクションも、ユーモアあふれるガジェットも、個性あふれる敵もガッツリ登場。皆が大好きな007が帰ってきたんですよ!昔の楽しい007を今風の技術とスピード感で描いたらこうなったって感じかと。『キックアス』でも見られたバイオレントでスピーディなアクションがさらにキレ味を増して描かれる!

『007 ユア・アイズ・オンリー』を意識した『キングスマン』のポスター
YoureyesonlyKingsman

本作のアクション、ワンカットが割と長めで役者の顔も映っているものなのだが、どうやって撮ったのだろう?編集段階で早送りにしたり、顔は役者の顔をCGモデリングしておいてスタントマンの顔に張り付けたってところかなぁ、と思うのだがどうだろう?『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!』と傾向としては近かったので、スタント・コーディネーターも同じ人かもしれない。『ワールズ・エンド』のスタント・コーディネーターはブラッドリー・ジェームズ・アランと言う人で、ジャッキー・チェンの門下生。『ゴージャス』でジャッキーの敵役として出演していたが、近年は『キックアス』や『パシフィック・リム』などでアクション演出を担当している売れっ子だ。

 
『ゴージャス』よりジャッキーとブラッドリーのバトル。ジャッキー映画のなかでも恋愛要素が強めな作品。

鋭利な刃物になっている義足で人間を真っ二つにしちゃう美人の敵キャラ。アクション的にも非常に楽しい存在だった。でも、足技で真っ二つって山本英夫のハイパー・バイオレンス漫画『殺し屋1』からパクってません?そもそも『キングスンマン』も漫画原作だけど。
Gazelle

『殺し屋1』は『ザ・ワールド・イズ・マイン』と同時期にヤング・サンデーに連載されていた。暴力描写がハンパないので読むときは覚悟しといてください。三池崇史監督による映画版は三池流謎ユーモアによって超絶バイオレンスなのになぜか笑えてくる仕様となっております。三池監督ファンならば見ておくべき一本。


英国紳士の正義の鉄槌!
IT業界のボスが画策するのは「都合のいい人間以外は皆死んでしまえ計画」。このボスの描写はアメリカの企業のボスってこういうやつだろ?と極めて悪意のこもった描き方になっている。AppleとかFacebookとかMicrosoftのような業界を支配する存在が文字通り世界の支配者になろうとしていたら?という話だ。劇中では荒唐無稽な描き方がされてはいるが、「金持ちだけが生き残り、他の多数は切り捨てる世界」は現在進行形のことではあるまいか?もしかしたら?という可能性が本作に奥深さをプラスしている。アメリカ帝国主義の下品さを英国紳士がぶった切る!

金持ちや権力者が悪者なのはよくあるが、本作ではキリスト教右翼の連中もぶった切り!進化論を信じず、異教徒も黒人も同性愛者も皆死んでしまえ!とのたまうキ〇ガイ集団に向かって「ヘイル・サタン!」と吐き捨て、皆殺しなバイオレンスに突入するシーンは個人的ハイライト!やっちまえー!!

この世の悪に正義の鉄槌をくらわせる描写はクライマックスでとんでもないことになる。花火を打ち上げるがごとく美しい大量抹殺シーンは圧巻だ!筆者は思わず爆笑したね!最高にスッキリした気分で劇場を後にできるので、ぜひとも見てくれ!!

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