雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

キアヌ・リーブスといったら『マトリックス』のイメージが筆者の世代では強いのだが、どうやらキアヌはマトリックスでアクションにハマってしまったらしく、『47RONIN』や初監督作『ファイティング・タイガー』などアクションものが続いている。正直なところ、最近は微妙な出来のものが続いていた。そんなキアヌが出た傑作アクションが今回紹介する『ジョン・ウィック』だ。

John_Wick_TeaserPoster

伝説の殺し屋だったジョン・ウィックは奥さんとの生活のために裏社会から引退。幸せに過ごしていたが、奥さんは病気で亡くなってしまった。落ち込むジョンの元に、かわいい子犬が送られてくる。

John Wick Dog

自分がいなくなった後も寂しくないようにと、奥さんが手配しておいてくれたのだ。もうね、この辺でグッときますよ。いい話じゃないですか~。奥さんとの生活に関してはサクッと見せつつ、喪失感を漂わせる導入部分が上手い。最初の5分で説明してしまうスピーディさだ。この寂しい雰囲気は街中で一人でサンドウィッチを食べている様子を複数回パパラッチされた「ぼっちの人」こと、キアヌ・リーブスだからこそじゃないかとも思う。

Botti

奥さんが遺してくれたものと言うことで、ワンコとドライブに行ったり、一緒に寝たりと楽しく過ごすジョン。
だが、夜中に強盗に押し入られ、愛車の69年製ムスタングが盗まれ、ワンコも殺されてしまった。俺の心のよりどころを奪いやがって!!あいつら、殺す!!!ってことで、復讐劇のはじまり、はじまり~

強盗はかつての雇い主だったロシアン・マフィアのバカ息子と早々に判明。ロシアン・マフィアのボスはジョンのキリング・マシーンぶりを知っているので、殺し屋を雇ったり、部下を総動員して対策するものの、容赦なく殺されまくる笑 ジョンの戦闘スタイルは近接戦闘に特化した感じになっており、関節技を繰り出して隙を作りつつ、ハンドガンで確実にヘッドショットを決めていくと言った感じ。「ガン=カタ」と呼ばれた殴るように銃を撃つスタイルを発明した『リベリオン』という映画があったが、あれをイメージしているのか、日本のチラシには「ガン・フー」(銃+カンフー)と書かれていた。でも、ジョン・ウィックの場合はカンフーじゃない気がするんだが?あれは柔術とか、クラブマガとか実戦系の格闘術っぽいけどなぁ?詳しい人、教えてください。


ガン=カタってこんな感じ

ガン=カタの影響を感じる「デビル・メイ・クライ3」

本作の「大したことないやつと思ったら、とんでもないキリング・マシーンだった」という話はリーアム・ニーソン主演の『96時間』と同系列。この手の話はいろいろ作られているが、『96時間』の「タガの外れたやり過ぎな復讐」という重要なポイントに欠けているものが多かった気がする。あんまり覚えていないが。『ジョン・ウィック』が気に入ったら、誘拐された娘を救うために元CIAのとーちゃんが殺しまくる『96時間』、少女娼婦を救うために『タクシー・ドライバー』の10倍ぐらいの勢いでマフィアを抹殺する『イコライザー』の二本は観てほしい。映画を面白くする要素として「主人公の狂気」は有効だと分かってもらえるはずだ。そういえば、この三作はどれもロシアン・マフィアが悪者だった。「ロシア人は悪いやつ」がハリウッドの常識。

アクションに興味がなくとも、犬とのラブストーリーだと考えれば恋愛映画としても見られます。音楽の使い方も良かったし、銃声の音響効果もグッド。オススメです。



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