雑多庵 ~映画バカの逆襲~

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「新海誠」ってご存知でしょうか?

今回紹介する映画『君の名は。』の監督なのですが、世界的にも評価されているものの、今まではインディーの規模での制作が中心だったのでご存じない方も多いかもしれません。
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このブログを読んでいるような方はそれなりに映画好きの方が多いと思うので、今更紹介する必要はないかもしれませんが、この監督についてある程度理解していただいたほうが映画を見るのも面白くなるはずですので、簡単に新海誠という監督の紹介をしつつ映画の紹介をしてみたいと思います。

なお、今回は二回に分けて投稿するつもりです。二回目の投稿では映画の後半や結末に関することも書こうと思っています。というのも、本作について語る際に後半の展開を避けては表面的なことしか書けない気がしたからです。一応、後半について書く前に「ネタバレ注意」をしますので、続きは映画をご覧になった後に読んでいただければと思います。

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まず、『君の名は。』のストーリーについて。

ボーイミーツガールと言ってしまえば単純なのですが、その出会い方にツイストを利かせているのが本作です。

女子高生の三葉は狭苦しい田舎に飽き飽きしています。代々続く神社の娘であり、家を出て政治家になった父を持つ彼女は、しきたりや家族関係にも悩んでおり、早く東京に出たいと願っています。電車は二時間に一本、コンビニは21時で閉店、本屋はなし、歯医者もなし、カフェなんておしゃれなものはあるわけがなく、無駄にスナックは二件あるというド田舎ぶりなので「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!」と叫んでしまうのもわからなくはありません。

三葉と同じ高校生の瀧は東京で父と二人で暮らし、放課後に 友達とカフェに行ったり、イタリアンのレストランでバイトしたりしている生活。こちらが普通と感じる人のほうが多いと思います。
 
そんな住んでいるところも人間関係も異なる二人が出会う日が唐突にやってきます。

ある朝、瀧が起きると自分の部屋以外で目覚めたことに気づきます。普段はベッドに寝ているのに、畳敷きの部屋に布団で寝ていました。周囲を見渡していると、自身の身体に違和感が。なんと、胸にふくらみがあるではありませんか!とりあえず触ってみるところは健全な男子らしくて大変結構です笑 自身の身体がすっかり女性のものになっていることに気づいただけでなく、見ず知らずの「妹」や「おばあちゃん」の出現に驚きっぱなしです。

一方、東京の瀧の部屋では三葉が目を覚ましました。もうお判りでしょうが、見た目は瀧です。胸のふくらみがなくなっていることへの驚きもありますが、それ以上に「付いているもの」の存在に衝撃を受けてしまいます。 戸惑いつつも、瀧の通う学校に行ってみる三葉。一歩外に出た瞬間、彼女の目に映ったのは高層ビル群。特殊な形ではありますが、憧れの東京についに来られたのです。放課後には瀧の友達とカフェに行くこともできました!東京の木組みの天井がおしゃれなカフェでパンケーキですよ!東京の男子高校生ってこんなにおしゃれな感じなんですか?!笑

最初はリアルな夢と思っていた二人ですが、こうした出来事が何度も起こるうちに、本当に入れ替わっていることに気づきます。入れ替わりは朝目覚めてから夜寝るまで続き、タイミングは不定期。入れ替わりの記憶は時間の経過とともに薄れていくので、互いのスマホに一日の出来事をメモに残すことにしました。入れ替わりを繰り返すうちに惹かれ始める二人。ある時、瀧は三葉に直接会いに行く決心をします。物理的距離に隔たれてきた二人ですが、ついに直接出会うのです。 しかし、その出会いは予想外の困難を伴うものでした・・・・

ここから先は映画を見てのお楽しみ。

ここで、新海誠監督について軽く紹介しておきます。

新海誠監督と言えば、短編の『ほしのこえ』(2002年)を自主制作したことで有名になった人です。『ほしのこえ』 は木星への調査隊に選抜された女子高生が彼氏を残して旅立っていくのですが、その際のメールのやり取りがだんだんと時差が出てきてしまうという話です。メールでのやり取りが難しくなっていくことと、心理的な距離感を重ね合わせ、それをSFの世界観でやる、というセカイ系な作品でした。ロボットによるアクションシーンもかなりあるのですが、これをほぼ一人で作画もCGもこなして制作したというから驚きです。独力でクオリティの高いデジタルアニメーションを作ったことと、男女の心理を繊細に描いたこととが評価されたようですね。

 

その後は、初長編『雲のむこう、約束の場所』(2004年)、代表作となったオムニバス形式で紡がれた初恋の始まりと終わり『秒速5センチメートル』(2007年)、ジブリ作品へのオマージュが捧げられた長編『星を追う子ども』(2011年) 、新宿御苑を舞台とした大人の女性と少年の恋物語『言の葉の庭』(2013年)と続きました。最近はZ会のCMのアニメーションを制作していたりもしますね。

 

国内外の評価はとても高く、小規模の公開ながらも動員は十分。インディー系のクリエイターとしての名声は得ていたわけですが、メジャーの規模での制作はこれまでありませんでした。そこに企画・プロデュースを務めた東宝の川村元気さんが目を付けたらしく、細田守もジブリの新作もない年に新海誠の初メジャー作を作る運びになったのではと思います。

新海作品の特徴を一言で言ってしまうならば、「ある二人の人物の心の距離を世界の動きに重ね合わせて描く」となると思います。きわめて個人的な話なんだけど、緻密に描かれた背景や光を心情表現に用いるなど、世界のありようそのものをドラマに取り込んでいく作劇ですね。これは画面のすべてをコントロールできるアニメならではの表現だと思います。そこに詩の朗読のようにも聞こえるモノローグが多用されることで独特の新海ワールドが形成されているわけです。まぁ、ぼくはこのモノローグの多用やスケールの小さい話を大きく描く手法がちょっと苦手でして、恋愛劇ばかりを作るのも歓心しませんでした。しかし、悔しいかな、面白いと思ってしまうのです。ぼくにはない世界をこれほど巧みに見せるられると妙に感動してしまう。小憎らしいとは思いつつも、新海監督の描く恋愛劇は心に響くのです。嫌いなんだけど好き、みたいなちょっとキモイ感情を新海作品に対して抱き続けています。

さて、『君の名は。』ですが、メジャーに進出した新海監督は何を見せてくれるのか?これがぼくにとっての最大の関心事でした。インディーの規模で自主映画のような感覚もある作品ばかりだったので、大きな予算を持った時にどうなるかが気になったのです。

そして、いつもの感じなのか~?と思いつつ見に行ったわけですが、これがいい意味で裏切られました。
ストレートでメジャー感のあるエンタメ大作を見せてくれたのです!





と、いうところで長くなってきたので続きは次回の投稿にさせてください。ほとんど「君の名は。」の紹介ができなかった気がしますが・・・。次回では面白かった部分、感心したところ、思い出した映画などについてネタバレありの状態で書きます。なるべく近日中に上げるのでよろしく。

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