雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

昨今の事情により、週末に出歩くことができなくなったため、積みゲー、積みブルーレイ、積ん読の消化に励んでおります。

こちらで告知しておりませんでしたが、最近はnoteのアカウントを取得しまして、そちらでゲームに関する記事を書き始めました。引きこもり生活の中で遊びまくった90年代のエロゲーに関して真面目に批評文を書いたら、思ったより好評で閲覧数が2000を超えておりました。ゲームキャストのゲーム感想文コンテストに投稿したということもありますが、皆さんエッチなのが好きなんですね!このブログもドエロな映画を紹介したら閲覧数伸びるのかーい?

とりあえず、頑張って書いているのでnoteの方もご覧くださいませ。↓


このnoteの記事はゲーム好きの知人と共同運営しているマガジン「game game」に追加しておりまして、最新記事はメンバー各人が好きなアニメのオープニングを挙げていたものになっています。
次回はエンディングとなったので、挙げてみたのですが、案の定数が多すぎて一人で1記事分。。。これはイカンと、noteではネタを絞って、自分のブログで単体の記事にしちゃおうという作戦です。
いい感じのものばかりを集めてみたので、これみて活力を得て、終末ムードになってきた世界で生き延びようぜ!

※リンク先の動画は非公式のものが含まれているので、今後削除される可能性が大いにあります。リンクを貼るのもグレーゾーンですが、紹介しているのは作品の一部であるエンディングのみなのと、無料で閲覧可能な個人のブログなのでアリだと判断しました。「いいじゃん!」と思ったら本編も必ず見てください

踊ってみた

アニメのエンディングのパターンはある程度類型化できますが、2000年代後半から増えたのが「踊ってみた」エンディング。コナンくんがパラパラ踊っていた時期もありましたが、あれはオープニングなので今回は話題にしません。

その火付け役になったのが、『涼宮ハルヒの憂鬱』
作品自体が社会現象になるほどの大ヒットでしたが、同時にこのエンディングの踊りを真似て「踊ってみた」動画を当時隆盛を極めていたニコニコ動画に上げる人や、秋葉原の電気街でゲリラ的に踊る集団が出てくるなど、エンディングだけでも非常にインパクトの強い話題が多いものです。制作の京都アニメーションは後に『らき☆すた』のOPでこれを上回るクオリティの踊りを見せてくれました。どちらも山本寛さん(「らき☆すた」の途中で監督から降ろされてしまったが・・・)が演出しているので、制作スタジオの個性というより演出家の好みと考えるのが良さそうです。



踊るエンディングはハルヒと同時期に制作された『女子高生Girl's High』にもあります。
梅津泰臣さんが一人原画で描いた遊びの効いた踊りっぷりが楽しい。
本編とキャラの表情がかなり違うというのも面白いですねぇ。
このエンディングも別作品のキャラに差し替えてファンムービーが制作されるなど非常に話題になりました。



最近の踊ってみたエンディグ最もインパクトのあったのは『かぐや様は告らせたい』第3話の藤原書記によるダンスでしょう。
ロトスコープ(実写で撮影した動きをトレースする方法で作成する手法)で作成、かつ大量の動画枚数で描いたことにより、踊りの動きを余すことなく表現したものになっています。


最近のものでは3Dモデルのキャラをモーションキャプチャーで動かす手法も増えています。技術的に踊りの表現がしやすくなったこと、踊ってみた動画による作品のソーシャルな盛り上がりを狙っていることなど複数の要因が重なって踊ってみたエンディングは今後も増えていくと予想されます。

歩いても、歩いても

オープニングほど作画に対するリソースを割かれないこともエンディングの特徴であり、ワンパターンの繰り返しアニメーションも多く存在します。

有名な例で言えば、『未来少年コナン』
よく見ると同じパターンをループさせているだけなのですが、上手いからか、ループにしても綺麗につながっています。


このエンディングに影響を受けて制作されたのが同じNHKで放送された『ふしぎの海のナディア』です。

色合いといい、繰り返しアニメーションである点といい、明らかなオマージュになっています。
ただし、こちらはキャラの歩き、飛行機の動き、雲の動きが別のタイミングで動くより高度な表現になっています。オマージュであってコピーではないところが良いですね。


「歩き」もエンディングでは非常に多く使われるパターンで、歩く方向もパターンが決まっています。

例えばこちらの1:22ぐらいの歩き。このカットが右から左に歩いているのは、原作の背表紙に描かれている絵へのオマージュと考えられますが、演劇や映画の定石として進む方向が左から右(下手から上手)、戻る方向が右から左(上手から下手)とされているからでもあります。作品の終わりを示すエンディングだから戻る方向になるわけですね。


これは他にも例を挙げてみるとわかりやすくなります。
全編歩きのみの『電脳コイル』のエンディングだって右から左。


『フリップフラッパーズ』だって右から左です。
そういえば、ナディアのエンディングも右から左ですね。


歩きエンディングの進む方向は横方向だけではなく、場合によっては縦方向になることもあります。
『天元突破グレンラガン劇場版 螺巌編』のエンディングは歩いていく後ろ姿を捉えます。
このエンディングはただの繰り返しではなく、途中で展開もあり、本編を見ているとエンディングだけでも感涙モノの、ドラマのあるものとなっています。



縦方向で向かってくる歩きエンディングももちろんあります。
『ヤマノススメ』良いので、本編も見てください。


「歩き」エンディングの派生として、『翠星のガルガンティア』のようなパターンもあります。
亀田さんの作画が最高。


いつもと違うのよ

本編とは別の趣向を打ち出すパターンもエンディングには多いです。

本編ではほとんど着ていない通常のセーラー服を着た流子が出てくる『キルラキル』
流子がクレープ屋に行くなんて!本編を見ていると信じられない瞬間も


『有頂天家族2』のエンディングは原作で描かれていない英国での弁天の生活が垣間見える瞬間や、実は孤独で寂しい人物である弁天が表現されていて素晴らしい。楽曲とのマッチ具合も良いですね。


普段と違う姿といえば、本編で見られなかったセクシーな絵がたっぷり描かれたこちらも良いです。
梅津泰臣さんは『刻刻』ではキャラクター原案を担当されていますが、アニメーション用のデザインは別の方が担当されたため、本編とは若干ニュアンスが異なります。


本編との違いという点では『けいおん!』のエンディングもインパクトが強いものです。
服装も音楽性も異なる放課後ティータイムの面々ですが、彼女たちの未来の姿をイメージしているそうな。


原作者だって描いちゃうぞ

最後は変わり種を2つ紹介。
どちらのエンディングも原作者がアニメーションを制作したパターンです。
漫画家でアニメーション制作の経験がある人は少なからずいると思いますが、アニメ化されたら自分で描きたいという人も中にはいるようで。

『映像研には手を出すな!』は作画の部分を原作の大童澄瞳さんが担当。
カット数は多くないものの、ちゃんと動きの動画が描けているし、キャラクターごとに歩き方も変えた普通に上手いアニメーションです。


更に凄いのは原作者一人で描いた絵のみで構成された『少女終末旅行』のエンディング。
つくみずさん上手くない?本当に漫画家か?と思ってしまうほどの完成度。
エフェクト、メカ、背景どれもきっちり動かした見事なものです。



エンディングをパターンに分けて紹介してみました。

エンディングは遊びが効いたものが多くて楽しいですねぇ。
まだまだ面白いものはたくさんありますが、キリがないので今日はこのへんで。

どうせ、しばらく出歩けないんだから、
アニメみようぜ!実写映画も忘れるな!
手洗えよ!歯磨けよ!

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