雑多庵 ~映画バカの逆襲~

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カリフォルニア州知事をやっていて俳優業からは遠ざかっていたシュワちゃんことアーノルド・シュワツェネッガー(65)。色々(笑)あって俳優業に復帰。その復帰一作目が今回紹介する『ラストスタンド』です!

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ストーリーはシンプル。
麻薬王が護送中に逃げ出しまして、それが時速300キロ越えで走れるコルベットZR1で逃げていて、人質までいるものだからFBIもなかなか捕まえられないわけです。このままではメキシコに逃げられてしまうのですが、そこはもちろん、シュワちゃん。最後の砦(ラストスタンド)として麻薬王の私設部隊と仲間と協力して戦うという話です。

ポスターの雰囲気と基本設定からは80年代に量産された筋肉アクションを彷彿させますが、実際の感触は西部劇のそれのほうが近いです。その証拠にガトリング砲(『続・荒野の用心棒』のジャンゴの武器。厳密にはマカロニウエスタンだけど。)がでてきますし、南部の田舎町で正義の保安官が悪漢と戦うのは西部劇の基本です。私設部隊のリーダーが西部劇に出てきそうな顔なのもポイント。

今作が以前のシュワちゃん映画と違うのは仲間とのチーム戦ということです。それまでは一人で突入して撃ちまくってばかりでしたが、今回はもう若くはない男が強大な敵に仲間と協力して対抗するという人間臭い展開。まぁ、その仲間の一人がジョニー・ノックスビル(ダチョウ倶楽部どころではない、体を張ったギャグをやる『ジャッカス』シリーズの主演俳優。)だから頼りないことこの上ありませんが(笑)

監督は今作がハリウッドデビュー作となったキム・ジウン監督。『悪魔を見た』が有名ですね。ハリウッドデビューでいきなりシュワちゃんの復帰作となるとかなりのプレッシャーだったと思いますが、見事にシュワちゃんのオイシイところを引出し、緊張感とバカ具合をうまくバランスをとって演出できています。この監督のおかげで韓国流のバイオレンスが随所でさく裂しており、爽快感抜群です!(R-15指定)


ここまで好評価してきましたが、実はアメリカでは興業的に惨敗しています。個人的には『エクスペンダフルズ2』や『ダイハード ラスト・デイ』よりもお金のかかっていない今作の方が100倍面白いと思うのですが・・・

とにかく、「これが見たかった!」「ここはこうだろ!」というシーンがすべて見れるし、シュワちゃんも還暦過ぎて頑張っているので、気になったら見に行ってください!せめて日本ではヒットしてほしい良質な娯楽映画です。
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