雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

今回紹介するのは三池崇史(監督)、宮藤官九郎(脚本)のコンビに生田斗真(主演)が加わったヤクザ映画であります!
このブログに最もほど遠い(?)存在であるジャニーズの俳優が主演の映画を取り上げることになろうとは!


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冒頭、いきなり素っ裸の生田斗真が爆走する車のボンネットに縛られた状態で登場します(股間になぜかチラシがへばりついていて大事なところは見えません)。なんでこうなったかは見ていただいて確認してもらうとして、この生田斗真演じる菊川玲二、バカなんです。どれくらいバカかというと、「檜」という漢字が読めなかったり、警察学校を史上最低の成績で卒業していたり、「懐(ふところ)」の意味が分からなかったりするほど。『脳男』で超天才を演じていた生田斗真が今回は見事なまでにDQNな雰囲気になっているのでそれだけで爆笑です!

で、この主人公、単細胞系のバカなんで妙に正義感があるもんだから、裏で汚いことをやっている市会議員の先生に逆らってしまって警官をクビになります。でも、曲がったことは絶対に許せない性格を買われてクビの代わりに命じられたのが、関東一の暴力団数寄矢会への潜入、つまり「モグラ」となること。ばれたら一発アウトな危険な任務ですが、ドラッグの流通ルートを断ち切るためという所長の説得であっさり引き受けてしまいます。普通ならば逃げ出すところですが、思考回路がシンプルなのでそんなことは考えません。

そうこうするうちに裏社会に潜入開始。まずは組とのコネクションが必要なのですが、そこで出会ったのが堤真一演じる数寄矢会阿湖義組の若頭。この若頭、ヤクザは面白くないといけねぇ!というこれまたバカなマインドの持ち主なので同じくバカ過ぎる玲二を気に入って舎弟にしてしまいます。こうして本格的な潜入が始まるわけですが、数寄矢会と対立している関西の蜂ノ巣会が関わってきてかなり面倒な状況。しかも玲二は蜂ノ巣会の若頭に目をつけられてしまってか~なりヤバイ。持ち前の度胸と根性で思いがけずどんどん深く潜っていってしまう玲二・・・どうなっちゃうのよ!?

童貞映画
 生田斗真がいくらバカとは言っても、あの顔ですから、結局モテるんだろ?と多くの方が思うでしょうが、本作の生田斗真は童貞です。生田斗真は童貞です。大事なことなので二回言いました(注:あくまでギャグです)。一応、仲里依紗と付き合っているのでまったくダメではないようですが、バカだけど根がマジメなために童貞です。『源氏物語 千年の謎』でヤリまくり男の光源氏を演じていたツケが回ってきたと思って大いに笑いましょう。まあ、結局は「男」になるんですが、宮藤官九郎の脚本なのでその過程がちゃんと笑えるようになっています。連発される下ネタは好き嫌いがあるでしょうが、好きな人は爆笑間違いなし。

三池イズムさく裂!
 本作の監督は初期は『オーディション』『殺し屋1』といった強烈なバイオレンス描写のある作品から、近年は『ヤッターマン』『悪の教典』『忍たま乱太郎』など幅広いジャンルの作品を手掛ける三池崇史。初期のキャリアはVシネマ(劇場公開用ではなく、ビデオ向けの映画)が多く、ヤクザものを多く手掛けていました。そのころよく組んでいた俳優がアニキこと、哀川翔さんです。メジャーに進出してからも『ザブラーマン』で組んでいます。ヤクザものを多く手掛けてきた経歴があるので、今回の『土竜の唄』は得意ジャンルと言えます。マンガが原作ということもありますが、本作のジャンル映画的なチープなアホ臭さは往年のVシネマのようでもあります。ファンタジーのように演出されているのはヤクザの浮世離れした側面を表しているといえるでしょう。
 三池監督が得意とするのはぶっ飛んだバイオレンスだと思いますが、そこにシュールなギャグを絡めてくるのが三池イズム。今回は漢気のあふれるバトルを描きつつも、アホ臭さを留保したコメディとなっています。『ゼブラ―マン』でも組んだ宮藤官九郎が書いたギャグの切れ味は抜群です。
 毎度のように個性派の俳優を起用しているのはVシネマの経験からでしょうか。今回は吹越満、遠藤憲一、大杉連、的場浩司、渡辺哲、皆川猿時(クドカンつながりだろうなぁw)といったイイ顔したおじさん俳優ががっつり大写しになる近年のメジャー系映画では珍しいことになっています。うん、素晴らしい(笑)『地獄でなぜ悪い』に引き続き怪演を見せてくれる堤真一やメイクで誰か良く分からなくなっている岡村隆史と上地雄輔、さらには山田孝之など「俺たち」好きな俳優がたくさん出てくるのがポイント高し。
 原作ものとはいえ、ストーリーや配役、演出の感覚に三池イズムがあふれている本作は生田斗真目当ての女性陣をしり目に「俺たち」が楽しむことができる一級のエンタメとなっています!ちゃんとヤクザ映画になっています。東映じゃなくて、Vシネの方だけど!『アウトレイジ』へのオマージュと思われるシーン、『エクスターミネーター』かよ!といいたくなるシーンもあるので、ジャニーズ嫌いの皆さんにも見ていただきたい。関ジャニ∞の曲が最後にかかるのですが、エンディングとシンクロしているので安直なタイアップではありません。ご安心を。

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