雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

久しぶりに見直したら最高に面白かったのと、連日のイスラム国のニュースでなんとなく思い出してしまったので紹介。

現時点で最高峰の残虐描写が見られる映画の一つであり、戦争の恐ろしさも暴力のカッコよさも見せてくれる戦争映画の大傑作である。戦争映画に限定すれば、管理人の生涯ベスト10に入ることはほぼ確定。

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ランボーシリーズと言えば、ベトナム戦争帰還兵であるジョン・ランボーがアメリカに帰還しても女子供を殺しただろ、レイピスト、などと蔑まれ(ベトナムではアメリカ兵の残虐行為が問題となっていたため)、流れ着いた田舎では保安官に暴行を受けるという散々な目にあったことからブチ切れて町の人間をすべて敵に回して大暴れするというのが一作目の『ランボー』(1982)。シルヴェスター・スタローンのロッキーと並ぶハマリ役となった。

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ベトナム帰還兵の苦しみや、初めて敗戦国となってしまったアメリカのやり場のない絶望感などを見事に田舎での事件に凝縮した傑作だった。特にラストでランボーが長々とベトナム戦の経験やその後の苦しみを語る場面はマジで泣けてくる。暴れるだけ暴れて泣き言かよと言いたくなるかもしれないが、追い詰められたランボーは暴れることしかできないのだ。なぜなら、彼が受けた教育と言えば、人殺しの技術のみであり、いかに優秀なキリングマシーンとなろうともその技術は戦場でしか意味をなさないからだ。

そんなランボーの惨めすぎる姿はアメリカ人にはきつすぎたのか、2作目以降は戦争のダークサイドをほとんど描かず、キリングマシーンのランボーがキリングマシーン能力を存分に発揮して大暴れしまくるストーリーとなっていた。それはそれで楽しいのだけど、普通のアクション映画の域をでないのも確か。そして3作目から20年たったころにいきなり来たのが今回紹介する『ランボー 最後の戦場』(2008)だ。

どうやら4作目の話はずいぶん前からあったらしいが、いいシナリオができずに実現していなかったらしい。そこに話題となっていたミャンマーの軍事政権による虐殺を知ったスタローンが現地の状況について調べ、政権の残虐さを国際社会に知らしめるためにも本作を作ったそうな。本作ではスタローン(公開当時62歳!)が脚本・主演・監督をこなす気合の入りっぷり。そもそも監督する気はなかったそうだが、前に候補となっていた監督と意見の食い違いから自分で監督することになってしまったという。監督するにあたってどうすればいいか悩んだ挙句にスタローンが考えた演出スタイルはランボーになりきって演出すること。つまり、本作はランボーが監督したランボーによるランボー映画なのだ!!

~あらすじ~
『ランボー 最後の戦場』のストーリーはミャンマーに医療支援をしにきたキリスト教系の団体を東南アジアに居ついてしまったランボーが船頭として雇われることから始まる。

現地に住むことでミャンマーの危険性を知っているランボーは反対するものの、団体の人々は言うことを聞かず、渋々船頭を引き受ける。

その後、海賊に絡まれる事態になってしまうも、ランボーは必殺の早打ち(エクスペンダブルズでも必殺技は早打ち!)で瞬殺。あまりの容赦のなさに「ひっ、人殺しぃぃ!」とわめきだす団体の人たち。海賊に限らず、野蛮な原理で動く人々の怖さをわかってない人たちは好き放題に言うものである。

そうこうするうちに目的の村に近づき、ランボーは心配しつつも先に帰ることに。

案の定、ミャンマー政府軍に村は襲撃され、村は焼き討ち、虐殺されまくった挙句に生き残りは生け捕りに。

それを知ったランボーが団体のボスが雇った傭兵チームと一緒に助けに行くって話。

これが野蛮人のヤることだ!
とにかくミャンマー政府軍の暴虐っぷりがスゴイ。村人を容赦なく撃ち殺し、女子供問わずに抹殺。腕チョンパ、足チョンパにするわ、機銃掃射で文字通り蜂の巣にするわ、しまいには生き残りを豚に喰わせたり、地雷をばらまいた田んぼの中を走らせるといった残虐非道の限りを尽くす。もちろん、女は生かしておいて性奴隷にすることも忘れない。これぞ野蛮人。ルールや倫理など通用しない。

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大虐殺の後には死体しか残らない

ランボー、怒りの大虐殺!
政府軍の大虐殺もスゴイが、その後のランボーによる大逆襲も凄まじい。今回のランボーはシリーズ最高レベルにエクストリームなバイオレンスが繰り広げられる。喉笛を素手で破り取り、自作のナイフで首チョンパ、クライマックスでは機銃掃射で政府軍を粉砕!機銃掃射では政府軍が村人を抹殺していたものを使い、因果応報とばかりに大虐殺。

Rambo Gun
対戦車ライフルにも使われる50ミリの弾丸を放つ機銃掃射は凄まじい迫力!この弾にかかれば人間の身体など粉々になる。

生き残りたければ、戦争を好きになることだ!
残虐非道な野蛮人に対し、さらなる野蛮な戦闘力をもって挑んだランボー。政府軍を抹殺し、支援団体の人々を救出できたものの、その戦いぶりや戦場のすさまじさは民間人には理解できないというもの。せっかく助けたのに、ドン引きされる始末。やはり、戦場に生きる人々は社会不適合者にならざるおえないのか。劇中、ランボーは言う「こんなところにいたい奴はいない。だがおれたちのような男の仕事はここにある。」と。そしてこうも言う「ムダに生きるか、それとも何かのために死ぬか、お前が決めろ」と。職業軍人とはこういう人種なんですなぁ。

イスラム国に入っていく人々にはこういう人種もいるのかもしれないし、そういう人たちにとって戦う場所を提供してくれる組織は理想的に見えるのかもしれないけど、宗教が絡んだ組織は歴史的にも信用できません。十字軍しかり、残虐非道を行っときながら、宗教を建前に自分に非はないと言いやがる!そういう連中はゲロぶっかけたくなるほど嫌いだ!

ランボーは徹底的に暴力を描き切り、戦争の恐ろしさも、カッコよさも教えてくれる。そして、戦争で得られるものは何もないということも。だからこそシリーズ最強の『ランボー 最後の戦場』は生涯のベスト作品として記憶にとどめておきたい。

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おまけ
Gizmo Ranbo
『グレムリン2』(1990)ではギズモがランボーになりきる!

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