本公開は来週ですが、先行上映をやっているので見てきました。
皆さんお待ちかね、007シリーズ最新作の紹介です!今回もスゴイぞ!!
ストーリーの解説は必要ないでしょう。このシリーズのコンセプトはぶれないので。
「殺しのライセンスを持つ007こと、ジェームズ・ボンドが世界と美女を股にかけて悪と戦う」
が基本となって、様々なパターンが作られているのです。
スカイフォール2として
今回は謎の結社スペクターとの戦い。実を言いますと、本作はボンド役がダニエル・クレイグとなってからのシリーズを総括するような話となっていまして、前作『スカイフォール』や『カジノ・ロワイヤル』の続きにあたる話なのです。これは宣伝ではあまり言われていないことですが、スカイフォールPart2として作られた印象があり、『スカイフォール』だけでも観ておかないと一部の人名などで「誰?」となります。一部前作をネタにしたようなギャグもあります。観ていなくても話は分かりますが、前作を踏襲している点は多いので、観ることをお勧めします。本作をダニエル・クレイグ版ボンドの一つの区切りと考えることができると思います。
前作に登場し、往年のファンを喜ばせたボンドカー「アストンマーチン DB5」が再登場!
原点回帰と言うべきかも
007シリーズと言えば、冒頭の銃口からみた視点にボンドが上手から歩いてきて真ん中に来たときにズドン!血が滴る、というのがおなじみですが、ダニエル・クレイグ版になってからは冒頭に使われておらず、雰囲気も少し違っていました。そのファンのモヤモヤをくみ取ったのか、今回は冒頭にズドン!でデザインも昔ながらの雰囲気に近くなっています!
銃口シーン詰め合わせ
あと、ボンド映画と言えばタイトルシーンが楽しみな方も多いと思いますが、これまたダニエル・クレイグ版になってからはシャレオツなPVっぽくなってしまい、タイトルデザインの巨匠モーリス・ビンダーによるエロいねーちゃんのアレはどこ行ったー!とキレたファンも多数。この点も『スペクター』では原点回帰し、スペクターのマークになっているタコの触手が女性のシルエットに絡む、というHentaiアニメリスペクト的なエロいタイトルシーンとなりました。
モーリス・ビンダーの傑作タイトルシーン『ゴールド・フィンガー』
他にもアクションてんこ盛りな展開やら、ボンドカーのアホ臭いけどカッコイイ特殊機能など昔のシリーズの良さがだいぶ戻ってきました。美女とはヤらずにいられないボンドのチャラい感じも最近の作品の中では最も高めとなっています。最近のスパイ映画は真面目すぎだと『キングスマン』で揶揄されていましたが、『スペクター』はアホ臭さも含んだシリーズへと原点回帰しつつ、シリアスな雰囲気も持たせることに成功していると思います。
日本ではワンカットたりとも無理!
本作の予算は2億ドルを超えているとの話で、シリーズ最高額の予算を投じたとのこと。その多額の予算を惜しげもなく使いまくり、可能な限り実写で撮影したことでの半端ないシーンの連続!冒頭の長回しでメキシコの「死者の日」のパレードを見せつつ、移動撮影していくシーンにいきなりノックアウト。日本では絶対に撮れない規模の大群衆シーンですよ!しかもワンカットだからCGで群衆を盛ったものとも違います。その後もローマ市街を最新式のジャガーとアストンマーチンを爆走させ、ヘリのスタントも見られるなど、日本映画ではワンカットたりとも実現できない映像の連続です。CGは人件費でお金がかかりますが、実写の場合は人件費+小道具や機材などに加えてリハーサルの手間やら取り直しの可能性などリスクがあるなど、お金がかかります。CGの方が安定していて安価なんですよ。
これらの派手なシーンだけでも価値がありますが、照明を効果的に使った重厚な映像の効果でアート映画のような雰囲気もあるのがポイント。前作『スカイフォール』では名撮影監督ロジャー・ディーキンス(『ショーシャンクの空に』『ファーゴ』など)が見事な画作りを実現しましたが、本作では『ぼくのエリ 200歳の少女』『裏切りのサーカス』『インターステラー』『her /世界でひとつの彼女』など素晴らしい仕事が続いているホイテ・ヴァン・ホイテマがこれまた素晴らしい映像を実現!
ホイテ・ヴァン・ホイテマのトリビュート映像
ちなみに今回のボンドガールであるレア・セドゥーは『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』で殺し屋を演じていた人です。
フランスの大物プロデューサー、ミシェル・セドゥーの大姪なんだそうで、お嬢様女優だったりもする
老若男女が楽しめる一級のエンタメ作品でありつつ、アート的でもある映画ファン必見の作品です!
何を見るか迷ったらとりあえず観とけ!!
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皆さんお待ちかね、007シリーズ最新作の紹介です!今回もスゴイぞ!!
ストーリーの解説は必要ないでしょう。このシリーズのコンセプトはぶれないので。
「殺しのライセンスを持つ007こと、ジェームズ・ボンドが世界と美女を股にかけて悪と戦う」
が基本となって、様々なパターンが作られているのです。
スカイフォール2として
今回は謎の結社スペクターとの戦い。実を言いますと、本作はボンド役がダニエル・クレイグとなってからのシリーズを総括するような話となっていまして、前作『スカイフォール』や『カジノ・ロワイヤル』の続きにあたる話なのです。これは宣伝ではあまり言われていないことですが、スカイフォールPart2として作られた印象があり、『スカイフォール』だけでも観ておかないと一部の人名などで「誰?」となります。一部前作をネタにしたようなギャグもあります。観ていなくても話は分かりますが、前作を踏襲している点は多いので、観ることをお勧めします。本作をダニエル・クレイグ版ボンドの一つの区切りと考えることができると思います。
前作に登場し、往年のファンを喜ばせたボンドカー「アストンマーチン DB5」が再登場!
原点回帰と言うべきかも
007シリーズと言えば、冒頭の銃口からみた視点にボンドが上手から歩いてきて真ん中に来たときにズドン!血が滴る、というのがおなじみですが、ダニエル・クレイグ版になってからは冒頭に使われておらず、雰囲気も少し違っていました。そのファンのモヤモヤをくみ取ったのか、今回は冒頭にズドン!でデザインも昔ながらの雰囲気に近くなっています!
銃口シーン詰め合わせ
あと、ボンド映画と言えばタイトルシーンが楽しみな方も多いと思いますが、これまたダニエル・クレイグ版になってからはシャレオツなPVっぽくなってしまい、タイトルデザインの巨匠モーリス・ビンダーによるエロいねーちゃんのアレはどこ行ったー!とキレたファンも多数。この点も『スペクター』では原点回帰し、スペクターのマークになっているタコの触手が女性のシルエットに絡む、というHentaiアニメリスペクト的なエロいタイトルシーンとなりました。
モーリス・ビンダーの傑作タイトルシーン『ゴールド・フィンガー』
他にもアクションてんこ盛りな展開やら、ボンドカーのアホ臭いけどカッコイイ特殊機能など昔のシリーズの良さがだいぶ戻ってきました。美女とはヤらずにいられないボンドのチャラい感じも最近の作品の中では最も高めとなっています。最近のスパイ映画は真面目すぎだと『キングスマン』で揶揄されていましたが、『スペクター』はアホ臭さも含んだシリーズへと原点回帰しつつ、シリアスな雰囲気も持たせることに成功していると思います。
日本ではワンカットたりとも無理!
本作の予算は2億ドルを超えているとの話で、シリーズ最高額の予算を投じたとのこと。その多額の予算を惜しげもなく使いまくり、可能な限り実写で撮影したことでの半端ないシーンの連続!冒頭の長回しでメキシコの「死者の日」のパレードを見せつつ、移動撮影していくシーンにいきなりノックアウト。日本では絶対に撮れない規模の大群衆シーンですよ!しかもワンカットだからCGで群衆を盛ったものとも違います。その後もローマ市街を最新式のジャガーとアストンマーチンを爆走させ、ヘリのスタントも見られるなど、日本映画ではワンカットたりとも実現できない映像の連続です。CGは人件費でお金がかかりますが、実写の場合は人件費+小道具や機材などに加えてリハーサルの手間やら取り直しの可能性などリスクがあるなど、お金がかかります。CGの方が安定していて安価なんですよ。
これらの派手なシーンだけでも価値がありますが、照明を効果的に使った重厚な映像の効果でアート映画のような雰囲気もあるのがポイント。前作『スカイフォール』では名撮影監督ロジャー・ディーキンス(『ショーシャンクの空に』『ファーゴ』など)が見事な画作りを実現しましたが、本作では『ぼくのエリ 200歳の少女』『裏切りのサーカス』『インターステラー』『her /世界でひとつの彼女』など素晴らしい仕事が続いているホイテ・ヴァン・ホイテマがこれまた素晴らしい映像を実現!
ホイテ・ヴァン・ホイテマのトリビュート映像
ちなみに今回のボンドガールであるレア・セドゥーは『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』で殺し屋を演じていた人です。
フランスの大物プロデューサー、ミシェル・セドゥーの大姪なんだそうで、お嬢様女優だったりもする
老若男女が楽しめる一級のエンタメ作品でありつつ、アート的でもある映画ファン必見の作品です!
何を見るか迷ったらとりあえず観とけ!!
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