今回紹介するのは皆大好きガンアクション映画の秀作です。
ほとんど前情報なしに見たらものすごく良い話にもなっていて、お得感がありました。
表の顔は小さな事務所のしがない会計士。しかし、彼には裏の顔があった。
裏家業の大物たちの資金洗浄を引き受け、裏の世界の金を動かし続ける。危険な顧客と付き合いながらも全く殺されずに続けられるこの男の正体は一体?
というハイコンセプトなお話。
前情報なしに見るほうが絶対面白いので、お話について詳述するのは避けますが、冒頭から出てくる「パズル」が物語全体を象徴的に表しています。
主人公がパズルを組むんですが、それを見ると裏側から組んでいるんですよ。
つまり、表の絵の部分を見ていない。
それは、主人公の異質性や天才性を表現するためのものでもありますが、主人公が物事の裏側までよく見る人間であること、翻って見ればこれをみている人は表面的なことにとらわれていないか?という複数の意味を含んだシーンになっています。
つまり、表の絵の部分を見ていない。
それは、主人公の異質性や天才性を表現するためのものでもありますが、主人公が物事の裏側までよく見る人間であること、翻って見ればこれをみている人は表面的なことにとらわれていないか?という複数の意味を含んだシーンになっています。
この映画はパズルを組むような話ですよ、というコンセプトの提示にもなっていますね。
そういう具合で冒頭から映画的と言いますか、物語る手法としてものすごく上手い演出をやっているわけです。
この冒頭がものすごくいいエンディングにもつながるわけですが、これ以上は言いますまい。
本作の大きな特徴の一つが主人公が高機能自閉症であること。
自閉症というと知的障害と混同されてしまいがちですが(知的障害を伴うことが多いのも事実ですが)、主人公のように社交性に問題があるという程度の人もいれば、会話に問題があっても作家として成功している人もいます。ほとんどパーソナリティの問題と言っていいぐらいです。その点、本作は変に「障碍者」として協調するところがなくて良かった。クレジットに自閉症に関するアドバイザーが何人も入っているあたり、この映画は取材に基づいたものだとわかります。その主人公をベン・アフレックが演じているわけですが、この人は演技者としては表情に乏しいところがありまして笑、それが結果的に感情表現が上手くできない人物に見事にハマっています。
ガンアクション的にも非常に見どころの多い作品です。
『ザ・レイド』で有名になったインドネシアの武術シラットをベースにした体術をやりつつ、コンバットシューティングをしていくスタイル。ダブルタップ(相手が倒れてももう一発撃つことで確実に敵を排除するコンバットシューティングの基本の一つ)をきっちりやっているところがいいですね。音的にも「ガキン!」と金属音が響く銃声にしていて、重みのある音が心地いい。近接戦闘ではベルトを武器にするなど実践的な戦い方が提示されています。こういうリアルな描写がありつつも、900メートル先からガラス越しにヘッドショットを成功させるなど、超人的な部分もあって楽しい。
漫画的な部分もあるリアルなコンバットシューティング、実はこいつ超強え~展開、いい話具合といい、雰囲気的に『ジョン・ウィック』とよく似ています。二本立てで見たい作品ですね。たぶん、どこかの名画座で企画されると思います。
↓以前紹介した『ジョン・ウィック』の記事
http://zattaeiga.blog.jp/archives/1042899753.html
配信や円盤もあります。
ついでに書いておくと、監督のギャビン・オコナーが以前作ったトム・ハーディ主演の『ウォーリアー』は男泣きの傑作です。『ロッキー』にも並ぶぐらいの格闘技映画ですよ。『ザ・コンサルタント』にも共通するテーマを描いていたりもするので、興味を持ったらこちらもぜひ。AmazonVideoでも配信してます。↓
『ザ・コンサルタント』予告
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この冒頭がものすごくいいエンディングにもつながるわけですが、これ以上は言いますまい。
本作の大きな特徴の一つが主人公が高機能自閉症であること。
自閉症というと知的障害と混同されてしまいがちですが(知的障害を伴うことが多いのも事実ですが)、主人公のように社交性に問題があるという程度の人もいれば、会話に問題があっても作家として成功している人もいます。ほとんどパーソナリティの問題と言っていいぐらいです。その点、本作は変に「障碍者」として協調するところがなくて良かった。クレジットに自閉症に関するアドバイザーが何人も入っているあたり、この映画は取材に基づいたものだとわかります。その主人公をベン・アフレックが演じているわけですが、この人は演技者としては表情に乏しいところがありまして笑、それが結果的に感情表現が上手くできない人物に見事にハマっています。
ガンアクション的にも非常に見どころの多い作品です。
『ザ・レイド』で有名になったインドネシアの武術シラットをベースにした体術をやりつつ、コンバットシューティングをしていくスタイル。ダブルタップ(相手が倒れてももう一発撃つことで確実に敵を排除するコンバットシューティングの基本の一つ)をきっちりやっているところがいいですね。音的にも「ガキン!」と金属音が響く銃声にしていて、重みのある音が心地いい。近接戦闘ではベルトを武器にするなど実践的な戦い方が提示されています。こういうリアルな描写がありつつも、900メートル先からガラス越しにヘッドショットを成功させるなど、超人的な部分もあって楽しい。
漫画的な部分もあるリアルなコンバットシューティング、実はこいつ超強え~展開、いい話具合といい、雰囲気的に『ジョン・ウィック』とよく似ています。二本立てで見たい作品ですね。たぶん、どこかの名画座で企画されると思います。
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http://zattaeiga.blog.jp/archives/1042899753.html
配信や円盤もあります。
ついでに書いておくと、監督のギャビン・オコナーが以前作ったトム・ハーディ主演の『ウォーリアー』は男泣きの傑作です。『ロッキー』にも並ぶぐらいの格闘技映画ですよ。『ザ・コンサルタント』にも共通するテーマを描いていたりもするので、興味を持ったらこちらもぜひ。AmazonVideoでも配信してます。↓
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