いつの間にやら2020年が終わっていしまいました。
年も明けたし恒例のベストテンの発表でございます。
とはいっても、2020年はあまり映画を見ずに終わってしまった一年でした。
見てはいたのですが、その多くが買って積んでた円盤やら新たに買った円盤やら、配信やらで映画館で見たもので、新作はかなり減ってしまいました。まぁ映画館が空いていない時期があったり、アメリカ映画がまともに公開されていなかったり、延期されたりしていたのですから当然ですね。
そういうわけで、今年の映画ベストテンはこんな感じ。
- ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
- コブラ会
- SHIROBAKO劇場版
- フォードVSフェラーリ
- ウォッチメン
- 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
- シカゴ7裁判
- 荒地の少女グウェン
- 初恋
- ランボー ラスト・ブラッド
今年はドラマも含みで選んでいます。
10位はランボーの最新作にして(たぶん)最終作。今までのシリーズ作品で一番コンパクトな印象がありますが、一番殺しっぷりがすごいかもしれません。前作『ランボー最後の戦場』で家に帰ったはずのランボーでしたが、彼の心はいつまでも救われることはなかったらしく、調子は悪そうだし、巨大なトンネルを掘り続けているという・・・終わった後の寂しさもシリーズ随一の作品でした。
9位は三池崇史の笑いと暴力が混在したカオスな作風がさく裂した快作。染谷将太の心ない感じに爆笑しつつ、ベッキーの鬼の形相にビビる、役者で見る映画としても良かったです。
8位は京都ヒストリカ国際映画祭で上映された作品。現地には行けていませんが、配信で鑑賞できました。イギリスのド田舎の夢も希望もなさそうな荒れた風景をみるだけで心が擦り切れてきますが、村八分にされていく厭な恐怖もたっぷり描かれていて、どこまでもどん底に落とされる気分が味わえる厭映画でした。
7位は1960年代のベトナム戦争反対デモに関する実際の裁判を描いた作品ではあったものの、アメリカ大統領選に向けたテーマとなっているのがおもしろい。アーロン・ソーキンの脚本力と大量のセリフをさばく編集力に圧倒されました。
6位は『シカゴ7裁判』とまた違ったアプローチでアメリカの今を描いています。この映画をくだらないと言い切ることは簡単かもしれませんが、無邪気に笑っていられないのが困った状況だなと。笑いのために命をかけるサシャ・バロン・コーエンに拍手。
5位は原作のその後を描いたドラマ版『ウォッチメン』。原作を完全に解釈したうえで、新たに裏アメリカ映画史を描いた見事な構成に驚いた!
4位は企業対企業のタイトルでありながら、実際は企業の中でいかに個人が生きるかを描いたドラマになっているのが良い。映画館で見られて良かった映画の一つ。見ていて熱くなれるし、アメリカ映画はこうあってほしい典型です。
3位はリアルタイムで放送から時間が経過したからこそ実感できる同窓会感と、前半のどん底からの後半の盛り上げで大いに救われるいい映画。現実を描きつつも、理想に着地させるエンタメへの昇華が上手い。
2位は『ベスト・キッド』のその後を描いたドラマシリーズ。1作目でダニエルに負けたジョニーが80年代的な精神性を引きずった状態から、若者と出会うことで少しづつ変化していくのが80年代回顧的な映画の多いアメリカ映画界に一石を投じていると思います。オヤジの成長にとどまらず、若者の成長も描けているのも良い。
1位は数多の事情で分断の年になってしまった2020年に見られて本当に良かった映画。まさかの『魔法少女まどか☆マギカ』のような驚異の解決法によって本当に世界を音楽で救ったビルとテッドは真に偉大なヒーローだ。すべてのミュージシャンに捧ぐエンドクレジットにも感動しました。エクセレント!!
続いてシリーズものアニメのベストテンです
続いてシリーズものアニメのベストテンです
- シャドウバース
- 織田シナモン信長
- 放課後ていぼう日誌
- 安達としまむら
- 神様になった日
- 呪術廻戦
- 戦翼のシグルドリーヴァ
- かくしごと
- イエスタデイをうたって
- 空挺ドラゴンズ
10位はCGアニメの表現力の向上を実感した作品。セルの再現だけを目指さずにCGだから表現できる空中戦シーンの作りや、上空から街を見下ろした時の感動の表現など演出的にも優秀
9位は谷口淳一郎さんの総作画監督としての仕事ぶりの的確さが光っています。決めの表情やシルエットで表現する時のここぞ!という点で修正を入れている印象で、静かな作品ながらも絵的にグッとくる瞬間が確実にある作品でした。
8位は最終話の詰め込み過ぎな展開は少し残念でしたが、全体的に原作の持つ緩いギャグ+ちょっといい話を絶望先生とは違ったテイストのアニメーションで表現していて良い。
7位はやや絵の安定感に欠けていたものの、オリジナルの作品を作り上げる気概を感じる作品でした。パトレイバーのようなダラダラ具合が心地よかったのでもっとそこを描ければ!
6位は最初の3話ぐらいの圧倒的クオリティには驚嘆。その後も極端にクオリティが下がることはなく、安定してハイクオリティを叩き出していることも好印象。やはりMAPPAはやるな!平松さんがジャンプ系の作品でキャラクターデザインをやるというのにも驚きました。
5位は麻枝准&PAWorksのコレボレーション作は3作目にしてようやく成功。芸風は変わらないがシリーズ構成がちょうどいい塩梅になっていて、極端なドラマを避けて小さな奇跡に落としていたのが良かったです。
4位は所々挟まれる劇的な演出がシャフト的な極端なエッジというよりは、出崎統的な絶妙なオールドスクール具合で心地よいものでした。どうやら監督の桑原智さんは出崎監督の弟子に当たる方のようですから、私の見立ては間違いではないでしょう。
3位は9位と同じく動画工房が制作。丁寧な仕事ぶりは相変わらず良く、演出面でもディテールをしっかり積み重ねていく丁寧さが際立っている。それでいて、軽快な作風を実現しているのも良く、アニメはこのぐらいで良いんだよと思わせる安心感がある。
2位は俺が見なくて誰が見る?な作品No.1。犬が犬らしく動いているアニメーションというだけでも貴重な作品です。やたら豪華な配役で演じられる現場の勢いに満ちた空気感も良し。
1位は新規に制作される小中学生をメインターゲットとした夕方放送のアニメというだけでも貴重なのに、1クールで終わらずに長期間継続して放送しているのが重要。しかも、安定して面白く、クオリティが安定しているのも素晴らしい。どこまでも真っすぐにシャドウバースを愛し、友情を信じるヒイロ君のようなキャラクターは荒んだオヤジ予備軍の私には心が洗われるような清々しさで心地いい。全力でゲームを楽しむ姿勢はeスポーツの正しい在り方を教えてくれている気がします。
以上、2020年のベストテンでした。
アニメのベストテンについてはこちらの動画でも語っているので是非ご覧くださいまし。
では、また!
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