雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

毎度おなじみファーストインプレッションです。

今期見たのはこんな感じ
  • ウマ娘プリティダービー Season2
  • 裏世界ピクニック
  • ゲキドル
  • オルタンシア・サーガ
  • 装甲娘戦機
  • BEASTARS(2期)
  • 五等分の花嫁∬
  • SHOW BY ROCK!! STARS!!
  • 天地創造デザイン部
  • ゆるキャン△ SEASON2
  • おとなの防具屋さんⅡ
  • 俺だけは入れる隠しダンジョン
  • プレイタの傷
  • 蜘蛛ですが、なにか?
  • 弱キャラ友崎くん
  • バックアロウ
  • SK∞ エスケーエイト
  • ホリミヤ
  • IDOLY PRIDE
  • EX-ARM エクスアーム
  • 怪物事変
  • のんのんびより のんすとっぷ
  • 無職転生
  • スケートリーディング☆スターズ
  • ワンダーエッグ・プライオリティ
  • 回復術士はやり直す
  • PUI PUI モルカー
そんな見てないかなーと思いましたが、けっこう見てます。毎回同じこと書いている気がするけど・・・

男子率の高さ

たまたまなのか分かりませんが、今期のアニメは登場人物に男の子が多めな印象です。いわゆる「女性向け」作品が以前よりも増えているのかもしれません。あくまで個人的な実感としてですが、アニメに対してお金を使う層は女性のほうが多い印象もあります。依然として男性がメインターゲットとなった作品は作られていますが、それ以上に女性の視聴者を意識した企画は年々増加していると思います。上に挙げたものでいえば、『SK∞ エスケーエイト』や『スケートリーディング☆スターズ』『プレイタの傷』は主要登場人物がほぼ男性キャラクターで占められていて、見事なまでに高身長で8頭身ぐらい(言い過ぎか?)なイケメンがそろっております。前クールの『ヒプノシスマイク』を見ていても思いましたが、アニメのイケメンキャラのデザインって割と傾向が固まっている印象がありますね。もう少しキャラクターデザイナーの個性の出た絵柄のものが増えても良いと思うのですが。その点、『SK∞ エスケーエイト』はキャラクター原案と監督、原作を兼務されている内海紘子さんの個性がデザインに反映されていて、他の作品より頭一つ抜けている印象があります。アクションに定評のあるボンズが制作していることもあって、スケートボードをバランスを取りながら乗りこなしていく場面のアクション作画がお見事でした。オリジナル作品ということもあり、今後の展開がどうなるか楽しみな作品です。


オリジナル作品でいえば、日テレ系で放送中の『ワンダーエッグ・プライオリティ』も気になる作品です。脚本が野島伸司、音楽にDÉ DÉ MOUSEが参加するという異色の座組に驚いた作品ですが、作品自体も不可解な作風です。不思議空間への転移や、虫が喋り始めたり、卵を割ったら人が出てきたりと不思議の国のアリスを彷彿させるようなイメージがいくつも出てきますが、完全なファンタジーというわけでもなさそう。第1話の撮影や作画のクオリティが劇場作品と見まごうもので、このクオリティを最後まで保てるのか勝手に心配しています。


続きものが多い

今期は人気作の続編が多い印象があります。『BEASTARS』、『五等分の花嫁∬』『ゆるキャン△ SEASON2』『おとなの防具屋さんⅡ』『転生したらスライムだった件』『はたらく細胞!!』『ウマ娘プリティダービー Season2』は第2シーズン、『のんのんびより のんすとっぷ』は第3シーズン、『SHOW BY ROCK!! STARS!!』は新シリーズとはなりますが3回目のアニメ作品です。個人的にはゲームのリリースがようやく決まった『ウマ娘プリティダービー Season2』に注目しています。前作はP.A.WORKSが制作していましたが、第2シーズンはスタジオKAIが制作となりました(P.A.WORKSは制作協力としてクレジットされています)。制作会社が変更されると作風の変更が心配されますが、監督の及川啓さん、キャラクターデザイン・総作画監督の椛島洋介さんを始めとしたメインスタッフはほとんど続投しているため、作風や絵柄の変更はほとんどありません。前シーズンはスペシャルウィークとサイレンススズカを中核に据えた物語となっていましたが、今シーズンではトウカイテイオーをメインにした物語となるようです。トウカイテイオーといえば、何度も骨折しつつも復帰し、好成績を残し続けた名馬として知られています。『ウマ娘プリティダービー』は実際のレースを元にした物語を展開しているため、必然的に盛り上がる場面が多くなるでしょう。これを書いている時点で第2話まで放送されていますが、強いドラマに負けない熱量で演出されていて思わず感動。。。


このぐらいがいいんです

年々レベルが上がっているテレビアニメですが、作り方が劇場作品とそれほど差がなくなってきているのが気になるところ。内容面、クオリティ面両方でよりスケールを求められているというか、このぐらいで良いんだよと言えるような軽快さのある作品がだんだんと減っている気がしてなりません。ゆるゆるした日常を描いた『ゆるキャン△』であってもリアル系の動きをしていて実は作画コスト的には軽い作品ではありません。作画コストへの意識や作風の軽快さと、クオリティの維持をバランスよく実現できている作品としては『ホリミヤ』がかなり良いです。高校生の男女を中心とした他愛のないコメディ作品ではあるのですが、この他愛のなさが心地いい。自分が好きな『多田くんは恋をしない』や『月刊少女野崎くん』のような安定感のある演出といい具合に笑えるコメディ、負担をかけすぎない程度のディテールのキャラデザイン、過度にならない程度の崩し顔と、このぐらいがちょうどいいんだよなぁと言いたくなる作品です。クレジットの表示方法や画面分割を活かしたカット割りがカッコいいOPは監督でもある石浜真史さんが絵コンテを担当しています。石浜さんはアニメーターでもありますが、OP演出の名人としても有名です。エンディングもEテレの「みんなの歌」にありそうなアニメーションとなっていて、深夜アニメのEDとしては非常に個性的です。



↓OPとEDは2021年3月までの期間限定公開の動画のようです





まさかのダークホースはフェルト生地のあいつ!

すでにSNSを中心に話題となっていますが、『PUI PUI モルカー』はダークホースでした。4輪自動車のような姿になっているモルモット、モルカーが大量にいる世界でミニチュアな人間たちが彼らを移動手段にして暮らしているという、文字で説明してもさっぱり伝わらない謎過ぎる世界観が印象的。ストップモーションアニメの手法で動くフェルト生地のモフモフを見ているだけで楽しい気分になってきます。基本的に人間はミニチュアで表現されていますが、一部で実写映像も採用していたりしてチェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエル作品のようなアート的コラージュ感覚もあったりします。とはいえ、そんなマニアックなことは見ている間に考えることはほとんどなく、ほえーっと見ているだけで幸福な5分間はあっという間に過ぎていきます。モルカーって何なんでしょうね?



というわけで、まさか作画アニメではなく、ストップモーションアニメーションに一番衝撃を受けることになるとは世の中分からないものです。しかも、『PUI PUI モルカー』はEテレではなく、テレビ東京系での放送でバンダイナムコが製作しているというのも驚き。子ども向け番組はやはり見逃せないと思う大きなお友達なのでした。じゃ、また。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット