毎度おなじみ今期のアニメの話でございます。
1話だけでも見たものは以下の通り。
- ゴジラS.P
- SSSS.DYNAZENON
- ましろのおと
- シャーマンキング
- セブンナイツ レボリューション
- 戦闘員、派遣します!
- さよなら私のクラマー
- Vivy Fluorite Eye's Song
- やくならマグカップも
- オッドタクシー
- ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
- 恋と呼ぶには気持ち悪い
- 聖女の魔力は万能です
- 宇宙なんちゃら こてつくん
- スーパーカブ
- Fairy蘭丸〜あなたの心お助けします〜
- バクテン!!
- 新幹線変形ロボ シンカリオンZ
- すばらしきこのせかいTheAnimation
- BLUE REFLECTION RAY/零
- 89-エイティシックス-
- イジらないで、長瀞さん
- MARS RED
- シャドーハウス
- バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!
- 美少年探偵団
- NOMADメガロボクス2
- 不滅のあなたへ
- 幼なじみが絶対に負けないラブコメ
- 極主夫道
たくさん見てますなー。まぁ、継続してみているものは一部だけなんですが。。。
先にはっきりさせておきますと、今期は正直言ってモチベーションを高く確実に毎週見ようと思うほどの作品はすごく少ないです。見続けているうちに印象が変わるものもあるかもしれませんが、前期の「BEASTARS」や「ウマ娘」のような熱意を持つことはおそらくないでしょう。自分の好みが今の市場で想定されている層とは違うんだろうなぁと、ちょっと寂しい気持ちです。
上記のことを踏まえてうえでいくつか気になった作品を紹介します。
1本目は「ゴジラS.P」
ご存じ東宝の看板怪獣ゴジラをシリーズもののアニメーション作品にしたものです。
ボンズとOrangeの共同制作、脚本・シリーズ構成にSF作家の円城塔、Netflixのサポートという気合の入っていそうな雰囲気が香ってくる作品ですね。
実際、気合が入っていると思うし、どうやってシリーズものとして展開するかを練ったものにはなっていると思われます。研究者を物語の中核に据えるアイディアは従来のシリーズを踏襲したものになっていて好感が持てますし、円城塔が参加したことでSF的な考証をエンタメに昇華することもできていると思います。ただ、作風が個人的にイマイチ合わなかった「SSSS.GRIDMAN」と似通っている部分があったり(主演がグリッドマンでヒロインを演じていた宮本侑芽さんなのも影響していると思います)、ラドンが『ジュラシック・ワールド』に出てきたようなちっこい翼竜になっていたのが気になります。ラドンといえば、本多猪四郎監督による傑作『空の大怪獣ラドン』があるわけですが、このままでは現代によみがえった恐竜にしかみえません。肝心のゴジラがまだ登場していないので、それまでは様子をみつつチェックしていこうとは思います。
2本目は「Vivy Fluorite Eye's Song」
未来の世界で起こるAIの蜂起による人類滅亡を防ぐためにアンドロイドの女性が100年に及ぶ旅を繰り広げていくSF作品です。オリジナル作品なのでどういった結末を迎えるかは分かりませんが、未来から送られてきたやたら喋る福山潤なAIと無表情アンドロイドとのバディものとして楽しめています。脚本には「Reゼロから始める異世界生活」の作者である長月達平と同作のアニメ化の際に脚本を担当した梅原英司が参加。長月さんは2020年の冬アニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」でも脚本で参加していますが、ライトノベルの作家がアニメの脚本を担当する例が増えていると思われます。それが顕著なのは今期の作品「聖女の魔力は万能です」で自分の原作ではない作品のシリーズ構成を担当している「やはり俺の青春ラブコメは間違っている!」の渡航さんの例でしょう。ライトノベルの作家は多作な人が多いのと、キャラクターを重視した作品が多いことがあってアニメの脚本とも相性が良いのだと思います。
今期に限った話ではありませんが、近年のアニメを見ていて気になるのはアニメがエロ方面にどうにも傾いていることです。
お色気路線というのは常にありますが、最近の深夜アニメではどうも直接的な性行為を想起させる表現になってきた気がします。深夜で大人向けなんだからアリだろうとも言えますが、どうにもアニメの女性キャラが性的に消費されている気がするし、そのこと自体に作り手が疑問を持っていないのではないかと思えてなりません。念のために言っておきますが、エロがダメなのではありません。成人向けアニメとしてハードコアポルノを作るのは一向にかまいませんし、程度によりますがセクシャルな表現を一般作に持ち込むのも問題ではありません。老若男女問わずエロいものを見て元気になっておきたいものです。ただ、セクシャルな女性が頭の悪い人に見えてしまっているのは問題があると思います。現実の問題はさておき、「エロい女は馬鹿である」と読み取れてしまうイメージ作りを大衆向けにの作品でするのは大いに問題があります。『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』は家出少女を自宅に連れ帰ってしまう26歳の男の話ですが、家出少女は男に出会う前に何人かの男のところに泊めてもらっていたらしく、主人公宅に来た時にはセックスを持ち掛ける有様。その後の展開を見ているとどうも世間知らずというか、年齢に対して幼すぎるのではと思える部分があります。軽度の知的障害があるのではと邪推してしまうほどで、これはどうなの?と思わずにはいられません。類する作品は他にもありますが、大抵は男の気持ち悪さが目立っていくのと反比例するように、成長した女が巣立っていく物語が多いです。さて、こちらはどうでしょう?
最後に紹介するのは今期の個人的本命「宇宙なんちゃら こてつくん」
漫画家、イラストレーターとして活躍している、にしむらゆうじが原案の毎回10分程度の短編シリーズ。猫(?)のこてつくんが宇宙アカデミーに入学してちょっくら月まで目指すお話です。にしむらさんの元の絵の可愛さが最大の魅力だと思いますが、毎回宇宙に関するちょっとした知識を教えてくれる教育的な意味合いがあるのも良いところ。科学や宇宙をクールで楽しいものとして描き、それぞれの夢に向かっていくのを後押しするようなお気軽な雰囲気があるのも最高。アニメはこういうので良いんだよと思わせてくれる良作です。エンディング曲をライムスターが担当しているのも興味深い。
そういえば、最近の私が好きなアニメって動物ものばかりでした。「ウマ娘」「BEASTARS」「織田シナモン信長」「けものフレンズ」・・・いやいやマジかw
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