毎度おなじみ今期のアニメ話です。
今期はすごいですよ。各スタジオの注目作が集結しております!
以下1話をチェックしたタイトルです
- うちの師匠はしっぽがない
- 宇崎ちゃんは遊びたい!ω
- 後宮の烏
- ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- ハーレムきゃんぷっ!
- 名探偵コナン 犯人の犯沢さん
- 忍の一時
- SPY×FAMILY(2クール目)
- ヤマノススメ Next Summit
- 転生したら剣でした
- Do It Yourself!!
- モブサイコ 100 Ⅲ
- アキバ冥途戦争
- 虫かぶり姫
- 聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-
- メガトン級ムサシ シーズン2
- 令和のデ・ジ・キャラット
- 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
- ブルーロック
- ぼっち・ざ・ろっく!
- 夫婦以上、恋人未満。
- クールドジ男子
- BLEACH 千年血戦篇
- チェンソーマン
- ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生
- 恋愛フロップス
- うる星やつら
- 4人はそれぞれウソをつく
注目作の続編だらけ!
一見してヒット作の続編が大量に揃っているのがわかる今期のラインナップです。まずは、春クールに1クール放送された「SPY×FAMILY」の2クール目の放送があります。既に大ヒットしていてネットミームでも盛り上がり、グッズ展開も大量にされていて、小中学生にもウケている名実ともに皆が好きなアニメになっている感覚がありますね。偽装家族フォージャー家に新たな家族が登場する事件から始まる2期も好調な滑り出しです。
続いて、「ヤマノススメ Next Summit」はしろによる同名の漫画が原作です。2013年からアニメ化が始まり、その後断続的にアニメ化がされているヤマノススメですが、ついに4期に到達。同じ監督、キャラクターデザイナーによる制作体制で続いていますが徐々にキャラクターがリアル寄りになっていっている印象です。これまで15分枠での放送でしたが、4期は30分枠での放送のようで、短編で濃密な作画を展開してきたシリーズだけに各話が長くなったことでどう変化するかが見ものです。
EDのアニメーションを吉成鋼さんがお一人で制作(演出、原画、仕上げ、撮影全部)されているようですが、1話と2話で別の映像になっていたのには驚きました。まさかこのまま吉成さんの一人制作でワンクール毎回違う映像が見られるとしたら、凄すぎますよ!
2001年から週刊少年ジャンプで連載開始、2004年からアニメ化が始まった久保帯人による漫画が原作ですが、原作は2016年に完結しています。アニメは2012年で一旦終了していてそれからの動きが無かったため、原作の最後までは描かれずにアニメは終わってしまうのだろうと思われていました。そこに続編の制作発表があったのですから驚きです。約10年ぶりのアニメ化ですが、久しぶりのBLEACHは今の技術を取り込み、キレキレの演出で描かれたAパートが素晴らしかった。久しぶりにテレビアニメで盛り上がる感覚がありましたね。今後の展開にも期待しております!
技術の向上と気になる部分
最近のテレビアニメで見られる技術の向上具合は凄まじいもので、年々確実に進歩しています。わかりやすい例では「チェンソーマン」のデジタル技術を駆使して3Dのレイアウト、修正や動きの確認が容易なデジタル作画だからこその徹底した緻密な作画といった手法は近年のトレンドであり、最先端でしょう。
一見してヒット作の続編が大量に揃っているのがわかる今期のラインナップです。まずは、春クールに1クール放送された「SPY×FAMILY」の2クール目の放送があります。既に大ヒットしていてネットミームでも盛り上がり、グッズ展開も大量にされていて、小中学生にもウケている名実ともに皆が好きなアニメになっている感覚がありますね。偽装家族フォージャー家に新たな家族が登場する事件から始まる2期も好調な滑り出しです。
続いて、「ヤマノススメ Next Summit」はしろによる同名の漫画が原作です。2013年からアニメ化が始まり、その後断続的にアニメ化がされているヤマノススメですが、ついに4期に到達。同じ監督、キャラクターデザイナーによる制作体制で続いていますが徐々にキャラクターがリアル寄りになっていっている印象です。これまで15分枠での放送でしたが、4期は30分枠での放送のようで、短編で濃密な作画を展開してきたシリーズだけに各話が長くなったことでどう変化するかが見ものです。
EDのアニメーションを吉成鋼さんがお一人で制作(演出、原画、仕上げ、撮影全部)されているようですが、1話と2話で別の映像になっていたのには驚きました。まさかこのまま吉成さんの一人制作でワンクール毎回違う映像が見られるとしたら、凄すぎますよ!
更にはボンズ制作のモブサイコ100の3期「モブサイコ 100 Ⅲ」、ゲームも第2の大きな展開がある「メガトン級ムサシ」の第2シーズン、相変わらず暴れまくっている「ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ」と強力な作品がある中で、自分が今期一番心を掴まれたのは「BLEACH 千年血戦篇」です。
2001年から週刊少年ジャンプで連載開始、2004年からアニメ化が始まった久保帯人による漫画が原作ですが、原作は2016年に完結しています。アニメは2012年で一旦終了していてそれからの動きが無かったため、原作の最後までは描かれずにアニメは終わってしまうのだろうと思われていました。そこに続編の制作発表があったのですから驚きです。約10年ぶりのアニメ化ですが、久しぶりのBLEACHは今の技術を取り込み、キレキレの演出で描かれたAパートが素晴らしかった。久しぶりにテレビアニメで盛り上がる感覚がありましたね。今後の展開にも期待しております!
技術の向上と気になる部分
最近のテレビアニメで見られる技術の向上具合は凄まじいもので、年々確実に進歩しています。わかりやすい例では「チェンソーマン」のデジタル技術を駆使して3Dのレイアウト、修正や動きの確認が容易なデジタル作画だからこその徹底した緻密な作画といった手法は近年のトレンドであり、最先端でしょう。
でも、この制作方法は問題もある気がしています。ワンカット単位のクオリティはどんどん上がっています。その分、演出の側が絵をコントロールできていない例が増えている気がするのです。アニメーターは皆頑張って絵を描いています。真面目に仕事に取り組んでいる人ほど時間を掛けてより良い絵を目指しています。しかし、映像作品は流れとバランスが重要です。すべての絵が100点、完璧な絵しか存在せず、強力なアクションだけが続けばいいのか?というとそう単純ではないのです。
確かに全編完璧なアクションだけの作品はそれはそれで面白いものにはなるでしょうが、物語が充実したシリーズ作品はそれだけでは成立しません。物語るために必要な説明的なカットもありますし、演出には緩急が必要です。全カット全力で描写していても流れが見えず平板な作品になってしまうでしょう。
チェンソーマンは確かに一つ一つのカットは素晴らしいです。でも、前述の問題で物語的には緩急があるはずの部分も不思議と盛り上がって見えない問題があるのです。原作のファンの一部でが原作の勢いが無かったとも批判的に語られているのはこれが理由なのではとも思います。技術が向上したからこそ、良い意味で手を抜く箇所を見定め、効果的な演出が出来るリソース管理能力が演出家には求められています。
新たなファンの取り込みは出来るのか?
新たなファンの取り込みは出来るのか?
久しぶりに再開した作品やリブート作の存在も気になるところです。夕方放送のテレビアニメとしては2015年の「鉄血のオルフェンズ」以来、しばらくなかったガンダムがTBS系列の日曜夕方枠に帰ってきました。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は前日譚の放送時から注目をされており、本編の1話ではプロローグとの温度差にも驚かれています。
2話が放送された時点で書いているため、不明点が多い状態ですが、ガンダムでは珍しい女性主人公で相方になるのも女性、これまた珍しいまともに学園モノになる兆しなど、今までのガンダムにあったオジサン臭さを少しでも脱臭しようという狙いが感じられます。とはいえ、父権的な上層部の存在や「仮面の人」などシリーズのお約束も多分に含まれているため、トータルの印象はそれほど斬新ではないと思います。今までのファンにも、若い世代にも受け入れられやすい作品になっていると思います。
反対に受け入れられるかが微妙に感じたのが「うる星やつら」です。ご存知、高橋留美子の大ヒット漫画のリブート作です。80年代に押井守監督が最初のテレビアニメ化を手掛けていますが、完全に別スタッフ・キャストで制作された「うる星やつら」は原作準拠にする方針とされています。
反対に受け入れられるかが微妙に感じたのが「うる星やつら」です。ご存知、高橋留美子の大ヒット漫画のリブート作です。80年代に押井守監督が最初のテレビアニメ化を手掛けていますが、完全に別スタッフ・キャストで制作された「うる星やつら」は原作準拠にする方針とされています。
実際に見てみると、原作準拠と宣伝されている割には諸星あたるのキャラクターのナンパ男っぷりは鳴りを潜めていますし、原作1話のインパクトのある乳首露出シーンもありません(シーンとしてはありますが、見えません)。その他にも絶妙に今っぽくしようというアレンジが施されているのはわかるのですが、原作自体が古い価値観で描かれているために限界がある気がします。行ってしまえばかなり無理のある作品なのです。古いタイプのギャグを今の技術で今のクリエイターがやるのもなんだか違和感があり、ぎこちなさがあるのが気になります。その点、押井守監督の前のアニメ化は自由に原作と遊んでいる感覚があって楽しいのですが、昔と今は事情が違うので単純に比較は出来ませんね。
新たなファンの取り込みのために工夫がある作品も多い一方でほとんどそのままのノリで展開する「令和のデ・ジ・キャラット」が楽しく感じられてしまうのは私がオジサン化してきている証拠かもしれません。でも、このぐらいの自由さのほうが見る側にもストレスは無いと思うのですが、ダメでしょうか?
色々と書いてきましたが、まだ始まったばかりです。今後の展開次第で印象が変わることもあります。面白くなってくれることを強く願います。
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