1月も終わり、何だったら2月も半ばに差し掛かろうとしていますが、2023年の冬アニメのインプレッションを書いておきます。
チェックした作品は以下の通り
- 転生王女と天才令嬢の魔法革命
- トモちゃんは女の子!
- 氷属性男子とクールな同僚女子
- お兄ちゃんはおしまい!
- スパイ教室
- REVENGER
- にじよんあにめーしょん
- アルスの巨像
- 犬になったら好きな人に拾われた。
- シュガーアップル・フェアリーテイル
- Buddy Duddies
- 異世界のんびり農家
- お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
- NieR:Automata Ver1.1a
- Unite Up!
- ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん
- 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
- 便利屋斉藤さん、異世界に行く
- もういっぽん!
- あやかしトライアングル
- 英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~
- もののがたり
- ノケモノたちの夜
- 久保さんは僕を許さない
- とんでもスキルで異世界放浪メシ
- 大雪海のカイナ
- 火狩りの王
- 伊藤潤二『マニアック』
個別の作品についてはすでに動画で語りまくっているので、そこでチェックしてもらえればと思います。
ブログでは個別の作品の話よりも全体的なインプレッションの話を書いておきます。
異世界ものが多い!
例によって色々と見ていますが、第一印象は異世界転生ものの多さが目立ちます。異世界転生ものはライトノベルの世界ではメインストリームのジャンルとなっていて、アニメ化されたものだけでもかなりの本数が存在しますが、積極的にチェックしているわけではない自分でも多くの本数に触れていることからも今期が特に多い時期なのがわかります。
厳密には転生ものではない異世界への移動も含めれば、以下の8本が異世界モノ。
転生王女と天才令嬢の魔法革命
異世界のんびり農家
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
便利屋斉藤さん、異世界に行く
英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~
とんでもスキルで異世界放浪メシ
異世界転生するだけでは差別化ができないからか、農家をやってみたり、現代日本と行き来して異世界で荒稼ぎしたり、異世界でネットスーパー(たぶんイオンのサービスそのまま)を利用して食材を通販するなどバリエーションが豊かです。
「転生王女と天才令嬢の魔法革命」は一応は転生した設定らしいのですが、転生した事自体を物語上で活かす様子がないのが気になります。これなら転生した設定にしなくても良いのでは?と思うのですが、今のライトノベルは異世界ものにしなければファンタジーの企画が通らないのかもしれません。
放送を落としがち。。。
人材不足と言われつつも、大量のアニメを作り続けてきたツケが回ってきたのか、放送が止まってしまう作品が増えているのが気になります。
「NieR:Automata Ver1.1a」と「Unite Up!」はどちらもアニプレックス系列のスタジオによる作品ですが、3話を放送した時点で放送休止となる事態となっています。一定の質を担保するための放送休止だとは思いますが、休止期間がるとどうしても熱が冷めてしまうし、こういった前例を作ってしまうと毎週放送するのが当然であるべきものをいつでも止めて良いことにもなってしまいます。
他にも7話以降は4月から仕切り直しの放送となる「久保さんは僕を許さない」もあります。コロナ禍の影響によるものとされていますが、実際のところは単なる遅れなのではと邪推してしまいます。
厳しい制作状況という意味では「火狩りの王」はところどころ絵の荒れが目立っており、アクションシーンになると明らかに作画監督による修正がやりきれていない箇所があります。WOWOW放送の作品ということで、地上波放送ほどの注目度ではないことから話題になっていない印象ですが、この荒れ具合も今どき珍しい気がします
安定感のあるスタジオのありがたさ
クオリティの低下や放送を落とす例を見てしまうと、安定的に制作ができている作品の凄さを感じます。老舗の亜細亜堂が制作の「REVENGER」は質の工程はある程度あるものの、明確に下がっている瞬間は感じられません。J.C.STAFF制作の「シュガーアップル・フェアリーテイル」も演出・作画ともに安定している印象です。
今期最もクオリティの高い作画を実現できていると思われる「お兄ちゃんはおしまい!」は演出面でも高いクオリティをキープできています。監督の藤井慎吾さんはアクション作画が得意なアニメーターとして有名ですが、監督としても才覚を発揮していますね。とにかく女の子を可愛く描くことへの熱意がすごくて、3カットしか登場しないモブキャラだったとしても気合を入れてデザインしている印象です。制作のスタジオバインドは「無職転生」の制作にあたって設立された新興スタジオですが、クオリティコントロールができる体制を構築できているのは新しいスタジオとしては驚異的です。
最近のシリーズ作品は高いクオリティを要求される傾向があるようですが、視聴者としてはクオリティを高めることよりもいかに安定させるかに注力して欲しいものです。クオリティの高低が極端だと質が下がった瞬間の精神的ダメージも大きくなりますからね。
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