8月も後半となり、とっくに夏クールの放送は折り返し地点を過ぎているのですが、毎度おなじみ今期のアニメ話です。
先に書いてしまいますが、今期は強烈なフックのある新作がありません。。。
以下チェックした作品です。
- BanG Dream! It's MyGO!!!!!
- AYAKA ‐あやか‐
- うちの会社の小さい先輩の話
- ホリミヤ -piece-
- ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜
- 幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-
- Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-
- 無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
- 夢見る男子は現実主義者
- 好きな子がめがねを忘れた
- フェ~レンザイ -神さまの日常-
- アンデッドガール・マーダーファルス
- わたしの幸せな結婚
- 呪術廻戦 懐玉・玉折
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
- AIの遺電子
- シュガーアップル・フェアリーテイル 第2クール
- 百姓貴族
- ウルトラマンブレーザー
- てんぷる
- BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー
- ライアー・ライアー
- ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
- ダークギャザリング
- SYNDUALITY Noir
- Lv1魔王とワンルーム勇者
シリーズの続編の安定感
やはり人気作の続きは強いもので、「呪術廻戦 懐玉・玉折」はさすがのクオリティでございます。オープニングのアニメーションからして気合が入っているし、作中の人気キャラクターの若い頃の話ということも合って必然的に面白い話になっています。
安定感で言えば、「ホリミヤ -piece-」は上手いキャスト・丁寧な演出・安定感のある作画、石浜真史監督によるスタッフクレジットをデザイン化するカラーコーディネートもクールなオープニングと総合的なクオリティが高いです。前シーズンの時点で、高校卒業まで描いていて物語的には終わっているので続きはどうするのかと思っていましたが、ドラマの間にある日常生活を描く展開となっていて、心理的なアップダウンが少なく気持ちのいいコメディとして気軽に見ることができるのも安定感に繋がっています。
丁寧さや安定感の面では「無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~」も忘れてはいけません。前シーズンの岡本学監督が前クールで「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」に入っていた影響か、大野敏哉監督に交代していますが、ファンタジー世界の転生ものにリアリズムを持ち込んだ丁寧な作風は変わっていません。主人公が精神的・肉体的に成長していることで、前シーズンよりも突飛な部分が抑えられてより渋い雰囲気になっている気がします。
人気作のリブートは難しい
続編タイトルが安定した仕上がりに対して、人気作のリブートの難しさを実感するのが「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」です。同名の原作漫画についてはアニメ化もされていますし、実写映画にもなっているため皆さんご存知でしょう。私も原作は大好きで、アニメも放送当時熱心に見ていた記憶があります。だからこそ気になるのが、この作品を今作る意味です。
以前のアニメ化ではオリジナル要素を入れつつも、原作から大きく離れすぎない展開で構成されていました。なので、原作に忠実に作る例については既に存在するわけです。再びアニメ化するならばアニメ化されていない北海道編(ジャンプスクエアにて連載中)をやったらいいんじゃないのか?とは思っていましたが、案の定選択されたのが原作に忠実に描くリブートでした。そうなると、当然以前のアニメ化と比較せざるを得なくなります。今の若い世代は前のアニメは見ていないと言われれば納得しそうになるのですが、今どきは昔のアニメを見る手段はいくらであって、関心のある人は配信サービス等で見ていると思います。昔の作品は古臭いから辛いものがあるというのでしたら、リブートが現在の技術で最新化された高度なものなのかが問題になりますが、それも正直実現できているとは思えないのです。ただ、今の若手キャストで解釈されたキャラクターは見るべき部分もあると思いますし、高橋李依さんが演じる薫さんは可愛らしい感じのアレンジがされているのは面白いと思いました。
スピンオフが描く別の価値観
ラブライブはシリーズ全作追っていますが、エイプリルフールネタだと思われたものが「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」としてアニメ化されたことには驚きました。もっと驚いたのが、ラブライブで描いてきた上昇思考とは違った観点で描かれた物語だったことです。都会でアイドルを夢見ていたヨハネが沼津に帰ってきて地元の同年代の働く人々と交流することで自分の目的や生き方を見つけていくのは、全国規模のアイドル選手権であるラブライブを制することを目指すアッパーな熱血ものである本編とは違った味わいがあります。個人的には人には人の勝敗論があって、生き方は様々でいいと思っているので、こうした別の価値観を示す作品になっているのはとても好きです。
新シリーズと位置づけるべきため、スピンオフとは少し違うかもしれませんが、「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」も「BanG Dream!」の最初のシリーズが持っていた明るさとは違った作風なのが興味深いです。「MyGo」については10話の時点でようやっとバンドらしきものになって今後の活動が期待できるようになりましたが、それまではひたすら人間関係のねじれを見続けることになりますし、そもそもメインの登場人物が色々な思惑を抱えて動いているというややこしさ。バンドの演奏シーンについては完璧とは言えないものの、CGで描いている演奏シーンとしては楽器経験者でもある程度は納得ができる形が実現できていると思います。最終回までにはこの人たち仲良くなってくれるんだろうか。。。
最近は「Lv1魔王とワンルーム勇者」を見始めています。魔王を倒した後に落ちぶれた勇者と、中途半端に復活した子供の見た目になっている魔王がワンルームのマンションで同居するぶっ飛び設定で描くコメディですが、なかなか面白い。まだ全部は追いついていないのですが、少しずつ見ていこうと思います。
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