今作は日本時間で25日授賞式のあるアカデミー賞の演技部門すべてにノミネートされていることで話題ですが、確かにキャストが皆役にハマっていて、いい演技をしています。実力のある役者だったこともありますが、監督であるデヴィッド・O・ラッセルの演出によるところも大きいでしょう。いい役者でも的確な演出がなければよい結果とはなりません。
予告編
一応ラブコメに分類されるとは思いますが、少し変わったキャラクターが登場します。
ブラッドリー・クーパー演じる主人公は妻の浮気現場を目撃してしまい、浮気相手を半殺しにしてしまったことで躁鬱であることが判明。精神病院から退院する場面から始まります。保護観察のために両親の家に居候することになる主人公。彼は妻と復縁できると思っていますが、接近禁止命令があるので会うことはできずにいます。それでもランニングをして心身共に健康になろうとしたり、教師である妻がクラスで使っているアーネスト・ヘミングウェイの名著「武器よさらば」を読んでみたりします。明け方までかけて一気に読み終えた主人公ですが、突然怒って本を窓から投げ捨ててしまいます。さらには結婚式のビデオが見つからなくて近所中を起こすほどにガチギレ。もはや笑うしかない展開です。このキレてしまう男の相手もまたぶっ飛んでます。
妻との交流のある友人宅のパーティに行った主人公。そこには友人の妻の妹も来ていました。ジェニファー・ローレンス演じる彼女は夫を早くに亡くし、そのショックで職場の同僚全員(女も含む)とセックスしてしまい、仕事をクビになってしまいました。彼女もまた心に大きな傷を負っているのです。立ち直るためにダンス大会に出ることを決心した彼女は妻との仲をとりもつ代わりに主人公をダンスの相手に指名します。
メインの二人だけでもかなりぶっ飛んでますが、主人公の父親はスポーツ賭博で老後の資金をスッてしまうようなダメオヤジ。「近年は普通のおじさん」にしか見えなくなってしまった名優(迷優?)ロバート・デ・ニーロが好演してます。他にもちょっと変な人が出てくるので、誰しももっている「ダメ」なところをきちんと描くことに成功しています。
原題は『Silver Linings Playbook』
Silver Linings は直訳では「銀の裏地」ですが、「逆境下での希望の光」といった意味があるようです。
雲の末端はいつも銀色に輝いているということが由来のようです。
Playbook はアメフトのフォーメーションや攻撃パターンを記した作戦図のことです。アメフトがストーリーに大きく関わるのでこのタイトルなのでしょう(登場するフィラデルフィア・イーグルスは実在するチームです)。
デヴィッド・O・ラッセル監督は「スリー・キングス」の撮影時にジョージ・クルーニーと殴り合いの大喧嘩したり、「ハッカビーズ」で下の動画のように怒鳴り散らしたりと、自身がキレてしまって仕事を失いかけただけに主人公への理解は深かったことでしょう。しかもラッセル監督には躁鬱の息子がいるとのことで、今作のキャラクターを描くのに最適な人物が監督したといえます。
ブラッドリー・クーパーはイケメンだし、ジェニファー・ローレンスはシャーリーズ・セロンのように超美人でもナタリー・ポートマンのようにかわいいわけでもなければ、ミラ・クニスほどのエロさもありませんが、第二のメリル・ストリープとも称される彼女の演技にはひきつけられるものがあります。まだ22歳なのでこれからが楽しみな女優さんです。今回主演女優賞がとれなくとも、近い将来受賞すると確信しています。
ぶっ飛んだキャラクターが登場しますが、最後はラブコメ的にすっきり終わるのでご安心を。デートで行くのも良いのではないでしょうか。ダンス・シーンは見ものですし、ケンカをしながらも次第に惹かれあっていく展開は見ているこっちも応援してあげたくなります。
予告編
一応ラブコメに分類されるとは思いますが、少し変わったキャラクターが登場します。
ブラッドリー・クーパー演じる主人公は妻の浮気現場を目撃してしまい、浮気相手を半殺しにしてしまったことで躁鬱であることが判明。精神病院から退院する場面から始まります。保護観察のために両親の家に居候することになる主人公。彼は妻と復縁できると思っていますが、接近禁止命令があるので会うことはできずにいます。それでもランニングをして心身共に健康になろうとしたり、教師である妻がクラスで使っているアーネスト・ヘミングウェイの名著「武器よさらば」を読んでみたりします。明け方までかけて一気に読み終えた主人公ですが、突然怒って本を窓から投げ捨ててしまいます。さらには結婚式のビデオが見つからなくて近所中を起こすほどにガチギレ。もはや笑うしかない展開です。このキレてしまう男の相手もまたぶっ飛んでます。
妻との交流のある友人宅のパーティに行った主人公。そこには友人の妻の妹も来ていました。ジェニファー・ローレンス演じる彼女は夫を早くに亡くし、そのショックで職場の同僚全員(女も含む)とセックスしてしまい、仕事をクビになってしまいました。彼女もまた心に大きな傷を負っているのです。立ち直るためにダンス大会に出ることを決心した彼女は妻との仲をとりもつ代わりに主人公をダンスの相手に指名します。
メインの二人だけでもかなりぶっ飛んでますが、主人公の父親はスポーツ賭博で老後の資金をスッてしまうようなダメオヤジ。「近年は普通のおじさん」にしか見えなくなってしまった名優(迷優?)ロバート・デ・ニーロが好演してます。他にもちょっと変な人が出てくるので、誰しももっている「ダメ」なところをきちんと描くことに成功しています。
原題は『Silver Linings Playbook』
Silver Linings は直訳では「銀の裏地」ですが、「逆境下での希望の光」といった意味があるようです。
雲の末端はいつも銀色に輝いているということが由来のようです。
Playbook はアメフトのフォーメーションや攻撃パターンを記した作戦図のことです。アメフトがストーリーに大きく関わるのでこのタイトルなのでしょう(登場するフィラデルフィア・イーグルスは実在するチームです)。
デヴィッド・O・ラッセル監督は「スリー・キングス」の撮影時にジョージ・クルーニーと殴り合いの大喧嘩したり、「ハッカビーズ」で下の動画のように怒鳴り散らしたりと、自身がキレてしまって仕事を失いかけただけに主人公への理解は深かったことでしょう。しかもラッセル監督には躁鬱の息子がいるとのことで、今作のキャラクターを描くのに最適な人物が監督したといえます。
ブラッドリー・クーパーはイケメンだし、ジェニファー・ローレンスはシャーリーズ・セロンのように超美人でもナタリー・ポートマンのようにかわいいわけでもなければ、ミラ・クニスほどのエロさもありませんが、第二のメリル・ストリープとも称される彼女の演技にはひきつけられるものがあります。まだ22歳なのでこれからが楽しみな女優さんです。今回主演女優賞がとれなくとも、近い将来受賞すると確信しています。
ぶっ飛んだキャラクターが登場しますが、最後はラブコメ的にすっきり終わるのでご安心を。デートで行くのも良いのではないでしょうか。ダンス・シーンは見ものですし、ケンカをしながらも次第に惹かれあっていく展開は見ているこっちも応援してあげたくなります。
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