雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

二日続けての更新です!先週は紹介したい映画がないと書いていましたが、今週は二本かけてます。来週も更新できるはず。

今回は映画の内容的にも少々「お下品」な書き方になるかもしれませんので、ご了承ください。
紹介する『スプリング・ブレイカーズ』はタイトルだけでノリが理解できる方もいるかと思いますが、まずは下の画像をご覧あれ。


kanai130307springbreakers.jpg



どうだ?見たくなってきただろ(笑)アメリカ版のポスターです。ビキニのギャル(もはや死語?笑)たちが主人公です。先に言っておきますが、ポルノ映画ではありませんよ!

ストーリーについて書く前に「スプリング・ブレイク」を説明しておきましょう。

アメリカをはじめとする欧米の大学は9月ごろに学期が始まり、5月末ごろまでの約6か月間を一学期(1セメスター)としています。11月の第3木曜日に感謝祭があったり、クリスマスにわりとまとまった休みがあるものの、どちらも宗教的な行事だし、親元に帰る人が多いので友達と遊びに行こうというノリではありません。友達と遊びに行くような休みは3月ごろに1週間程度ある春休み(スプリング・ブレイク、Spring Break)が初めてとなります。日本ではゴールデンウィークのような感覚だと思います。大学が始まって、寒い冬を越えての春休みです。3月だとまだ寒い地域もあるし、学期の途中ですが、羽を伸ばしたくなるというものでして。そこで、暖かい地域である、カリフォルニアやフロリダのビーチを目指して友達と遊びに行くのです!もちろん、大学生ぐらいの若者ですから、「遊ぶ」といったら酒がつきものですね!浴びるように飲んだくれます!さらにはドラッグもあり、セックスもあり!SEX,DRUG,ALCOHOL!!
いや~~、バカですね!!!

『スプリング・ブレイカーズ』とはそんなスプリング・ブレイクで遊ぶ若者たちのことを意味します。今作では前述のギャル四人組がスプリング・ブレイクしに行く話です。最初、四人はお金がなくて遊びに行けないと嘆いています。そこで、強盗でもやって資金を調達しようとします。案外簡単に強盗は成功し、さっそく遊びに行ってバカ騒ぎ!この遊びっぷりは日本のテニスサークルでも見られないレベルだと思いますよ(笑)そんな調子で遊びまくっていたら、麻薬所持の容疑で警察に逮捕されてしまいます。保釈金を出さなければ二日間も拘留されてしまうという展開に。ですが、あっけなく保釈されます。エイリアンと名乗るいかにも過ぎるワルが保釈金を払ってくれたのです。この男に出会ったことで四人はスプリングブレイクは思わぬ方向に向かうことになります。

気になるキャストを紹介しておきましょう。

黒髪で四人組で最も真面目なフェイス役にはセレーナ・ゴメス。子役出身で、ディズニーチャンネルのドラマや映画に出ていました。上の画像右下の金髪ギャル、キャンディ役にはヴァネッサ・ハジェンス。この人も子役出身でディズニー作品に出演していました。『ハイスクール・ミュージカル』シリーズに出ていた清純派アイドルですよ!もう一人の金髪ギャル、ブリット役にはアシュレイ・ベンソン。ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』にレギュラー出演していました。ピンクの髪のコティ役にはレイチェル・コリン。四人組の中で実年齢が一番上な彼女は今作の監督ハーモニー・コリンの奥さんです。ヨメをこういう映画に出す監督って何を考えているのでしょうかね?こういう監督はかなりいるのですが!そして、ギャルたちの運命を変えるエイリアンを演じるはジェームズ・フランコ。ついこの間までやっていた主演作『オズ はじまりの戦い』とは180度違うようなワルを熱演しています。しゃべり方もワルっぽく頑張っていますし、ラップも披露してくれます!彼の存在がこの映画テイストに大きく貢献しています。

ギャルが中心となる今作の肝となる撮影監督を担当したのはブノワ・デビエ。ベルギー出身でやたらに長くて生々しいレイプシーンが衝撃な『アレックス』(2002)や、女性ロックバンドとして初めて成功したThe Runawaysを題材にした『ランナウェイズ』(2010)などを撮っています。映画のオープニングのビーチでのパーティシーンはその空気感が伝わってくるし、メインの四人のセクシーな魅力を見事に切り取っています。エレクトロな音楽も作品にぴったりですね。監督のハーモニー・コリンはこれまでも若者を主人公に据えた映画つくってきただけに、今作でも揺れ動く少女たちの心情が伝わる演出をしています。

シンプルなストーリーにも関わらず、やたらと時系列を前後させまくった編集がされているので見ていてこんがらがってきそうになりますが、少女たちの一春の夢を描いた映画としてなかなか見ごたえがあると思います。

とりあえずこのセリフが映画のノリを言い表していると思うのでこれを締めにします
Spring break forever,bitches!!


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