今回紹介するのは『パシフィック・リム』!筆者は一年ほど前から注目していたハリウッド製怪獣映画であります!その出来はいかに!?
ストーリーはシンプルで、突如太平洋の海底の裂け目から現れた怪獣(劇中、英語でKAIJYUと呼ばれます)に攻撃を受けた環太平洋諸国が協力してロボットを作って人類の生き残りを賭けて対抗するというもの。昔の特撮ものとノリは近いものがあります。まぁ、話は後付けであって怪獣とロボットの戦いを堪能するための映画なのでやたら難しくても無駄というものです。よって、戦闘シーンに興味が持てない方は見る必要はありません。逆にロボットアニメや特撮ものなどを愛好している(または、していた)少年の心を持つ方々にとっては必見の映画となっております。
「大きなお友達」の皆さんに見てほしい理由は日本のオタク文化へのリスペクトがされまくっているからです。5体登場するロボットのデザインはなんとなくガンダムっぽかったり、鉄人28号的だったり、エヴァンゲリオンぽかったり、ボトムズっぽかったり、マジンガーZみたいだったりと日本人にとってはどこかで見たような感覚があるものとなっています。最初の出撃シーンでのコックピットのある頭部と胴体との合体や、二人の精神をシンクロさせて動かすシステム、音声認識によるオペレーション(技の名前を叫ぶ!)など激アツなシーンの連発で冒頭からガッツポーズの連発間違いなし!ロケットパンチやビームサーベルならぬ、チェーンソードのかっこよさといったらもう!壁を作って怪獣の侵攻を防ごうとするのは『進撃の巨人』かとも考えてしまいましたが、そこまでは考え過ぎかもしれません。
怪獣のデザインもハリウッド映画にありがちなリアル志向でただのデカいイグアナ(ハリウッド版ゴジラはいい例)のようになっておらず、リアルでありつつも、遊びの利いたデザインとなっているので、その点も楽しめるはず。
そんな「わかっている感」のある映画を撮ったのはメキシコ出身のハリウッドNO.1オタク監督ギレルモ・デル・トロ。そのトロが詰まったようなお腹周りから想像できるように、その方面の方々から「期待を裏切らない男」として有名で、宮崎駿から最も影響を受けたと公言しています。2006年の『パンズ・ラビリンス』はフランコ政権時代のスペイン内戦とファンタジーの世界に逃避する女の子の話を混ぜていましたが、少々ダークすぎる感があるとはいえ、その雰囲気は宮崎駿的なものでした。今回は彼のロボットや怪獣への愛を表明するために約200億円もかけてしまうあたりがすごい。その愛は本物らしく、本作はレイ・ハリーハウゼン(2013年5月7日に亡くなったストップモーションアニメの偉人)と本多猪四郎(ゴジラシリーズや『モスラ』などを監督した特撮界の偉人)へささげられています。
本作は二人の日本人が出演していて、菊池凜子が主人公の相棒役で芦田愛菜ちゃんがその幼いころを演じています。愛菜ちゃんの出番は少ないものの、熱演が印象的でした。
愛菜ちゃんとトトロ(デル・トロ監督)
さらに注目すべきは日本語吹き替え版。主人公の声を『銀魂』の銀さんを演じる杉田智和さん、菊池凜子演じるモリ・マコの声に『エヴァンゲリオン』の綾波レイこと林原めぐみさん、司令官はシュワちゃんの声でおなじみの玄田哲章さん、二人の怪獣博士役に最近のグレーゾーン発言や『タッチ』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』の三ツ矢雄二さん、『ガンダム』のアムロこと古谷徹さん、同じく『ガンダム』のシャアこと池田秀一さん参加というやたらと豪華なキャスティング。今回筆者は吹き替えで見たのですが、予想通りの申し分のないクオリティ。やはり、本場で声を当てている方々は違いますな。一人だけタレント枠でケンドー・コバヤシも参加していますが、素人といっても白けるほど低いレベルでは決してないのでご安心を。
基本的には満足でしたが、5体もロボットが出てくるのに出番が少ないものが多めであることと、怪獣が街を破壊する描写が足りないこと不満でした。そこは続編に期待したいところです。北米ではいまいちな売り上げのようですが、中国では売れているようです(香港で戦う場面や、中国のロボットが登場するためだと思われる)。内容的に日本では売れなければならない映画だと思いますし、個人的に続編を観たいのでよろしくお願いします(笑)
特撮では撮られていないものの、ILMが手掛けたCGの出来は凄まじいもので、着ぐるみっぽさも感じるモッサリした動きと相まって迫力はかなりのもの。映画館の大画面&大音響で見るには最高の作品といえるでしょう!できればスクリーンや音響が良くて、3Dも鮮明なIMAXでご覧ください!
吹き替え版予告
ファンメイドの東宝ゴジラ風予告編←素晴らしい出来!!
ストーリーはシンプルで、突如太平洋の海底の裂け目から現れた怪獣(劇中、英語でKAIJYUと呼ばれます)に攻撃を受けた環太平洋諸国が協力してロボットを作って人類の生き残りを賭けて対抗するというもの。昔の特撮ものとノリは近いものがあります。まぁ、話は後付けであって怪獣とロボットの戦いを堪能するための映画なのでやたら難しくても無駄というものです。よって、戦闘シーンに興味が持てない方は見る必要はありません。逆にロボットアニメや特撮ものなどを愛好している(または、していた)少年の心を持つ方々にとっては必見の映画となっております。
「大きなお友達」の皆さんに見てほしい理由は日本のオタク文化へのリスペクトがされまくっているからです。5体登場するロボットのデザインはなんとなくガンダムっぽかったり、鉄人28号的だったり、エヴァンゲリオンぽかったり、ボトムズっぽかったり、マジンガーZみたいだったりと日本人にとってはどこかで見たような感覚があるものとなっています。最初の出撃シーンでのコックピットのある頭部と胴体との合体や、二人の精神をシンクロさせて動かすシステム、音声認識によるオペレーション(技の名前を叫ぶ!)など激アツなシーンの連発で冒頭からガッツポーズの連発間違いなし!ロケットパンチやビームサーベルならぬ、チェーンソードのかっこよさといったらもう!壁を作って怪獣の侵攻を防ごうとするのは『進撃の巨人』かとも考えてしまいましたが、そこまでは考え過ぎかもしれません。
怪獣のデザインもハリウッド映画にありがちなリアル志向でただのデカいイグアナ(ハリウッド版ゴジラはいい例)のようになっておらず、リアルでありつつも、遊びの利いたデザインとなっているので、その点も楽しめるはず。
そんな「わかっている感」のある映画を撮ったのはメキシコ出身のハリウッドNO.1オタク監督ギレルモ・デル・トロ。そのトロが詰まったようなお腹周りから想像できるように、その方面の方々から「期待を裏切らない男」として有名で、宮崎駿から最も影響を受けたと公言しています。2006年の『パンズ・ラビリンス』はフランコ政権時代のスペイン内戦とファンタジーの世界に逃避する女の子の話を混ぜていましたが、少々ダークすぎる感があるとはいえ、その雰囲気は宮崎駿的なものでした。今回は彼のロボットや怪獣への愛を表明するために約200億円もかけてしまうあたりがすごい。その愛は本物らしく、本作はレイ・ハリーハウゼン(2013年5月7日に亡くなったストップモーションアニメの偉人)と本多猪四郎(ゴジラシリーズや『モスラ』などを監督した特撮界の偉人)へささげられています。
本作は二人の日本人が出演していて、菊池凜子が主人公の相棒役で芦田愛菜ちゃんがその幼いころを演じています。愛菜ちゃんの出番は少ないものの、熱演が印象的でした。
愛菜ちゃんとトトロ(デル・トロ監督)
さらに注目すべきは日本語吹き替え版。主人公の声を『銀魂』の銀さんを演じる杉田智和さん、菊池凜子演じるモリ・マコの声に『エヴァンゲリオン』の綾波レイこと林原めぐみさん、司令官はシュワちゃんの声でおなじみの玄田哲章さん、二人の怪獣博士役に最近のグレーゾーン発言や『タッチ』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』の三ツ矢雄二さん、『ガンダム』のアムロこと古谷徹さん、同じく『ガンダム』のシャアこと池田秀一さん参加というやたらと豪華なキャスティング。今回筆者は吹き替えで見たのですが、予想通りの申し分のないクオリティ。やはり、本場で声を当てている方々は違いますな。一人だけタレント枠でケンドー・コバヤシも参加していますが、素人といっても白けるほど低いレベルでは決してないのでご安心を。
基本的には満足でしたが、5体もロボットが出てくるのに出番が少ないものが多めであることと、怪獣が街を破壊する描写が足りないこと不満でした。そこは続編に期待したいところです。北米ではいまいちな売り上げのようですが、中国では売れているようです(香港で戦う場面や、中国のロボットが登場するためだと思われる)。内容的に日本では売れなければならない映画だと思いますし、個人的に続編を観たいのでよろしくお願いします(笑)
特撮では撮られていないものの、ILMが手掛けたCGの出来は凄まじいもので、着ぐるみっぽさも感じるモッサリした動きと相まって迫力はかなりのもの。映画館の大画面&大音響で見るには最高の作品といえるでしょう!できればスクリーンや音響が良くて、3Dも鮮明なIMAXでご覧ください!
吹き替え版予告
ファンメイドの東宝ゴジラ風予告編←素晴らしい出来!!
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