雑多庵 ~映画バカの逆襲~

管理人イチオシの新作映画を紹介するブログです。SF、ホラー、アクション、コメディ、ゲーム、音楽に関する話が多め。ご意見・ご感想、紹介してほしい映画などあれば「Contact」からメッセージを送ってください。あと、いいお金儲けの話も募集中です。

今回は公開中の映画ではなく、2003年のアメリカ映画『モンスター』を紹介します。

主演はシャーリーズ・セロン。ハリウッドきっての美人女優として有名な女優さんですが、
今作ではとんでもない見た目になってます。

とりあえず予告で確認を


肌はそばかすだらけでボロボロ(もちろんメイクですが)、髪もくちゃくちゃ、おまけにお腹もおしりもたるんでいる、という状態のシャーリーズ・セロンは後にも先にもこの一作だけでしょう。映画の冒頭で顔のアップが映ったときにはちょっとビビってしまいましたよ!

この映画のために10キロ以上増量したとのことで、原型をとどめないレベルとなっています。この後で『プロメテウス』を見るとそのギャップに驚くこと間違いなし。では、ここまでやった理由とは何なのでしょうか?

理由について考える前にあらすじを書いておきます。

ベースとなっているのは実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーレスの生涯。
娼婦としてヒッチハイクしながら客をとる暮らしに嫌気がさしていたアイリーンは自殺を思い立つが、実行する前に立ち寄ったバーで孤独な女性セルビーに出会う。セルビーが同性愛者であると知ってはじめは嫌がっていたアイリーンだが、次第に惹かれあうようになる。二人で暮らす生活費を稼ぐために客をとったアイリーンは一人の客に殺されかけ、逆に殺してしまうのだった。その後、売春婦をやめて就職しようとするものの、世間は元売春婦で教養のない彼女に冷たく、うまくいかない。また客をとるようになるが、抑えられない世間や男への怒りから殺人を重ねるようになってしまうのだった・・・

さて、シャーリーズ・セロン自身がプロデューサーになって、肉体改造までしてこの役をやりたかったのはなぜでしょうか?ここからは管理人の予想でしかありませんが、考えてみたいと思います。
シャーリーズ・セロンは南アフリカの出身だそうで、母国語が英語ではないそうです。彼女の父親は妻に対して暴力をふるうDV夫だったとのことで、耐えきれなくなったシャーリーズ・セロンの母親は夫を撃ち殺してしまったそうです。それでシャーリーズ・セロンは家にいられなくなって放浪し、ハリウッドにたどり着いて女優になったそうです。ここで分かるのは彼女の母親とアイリーンとの人生が重なる点があることです。どちらも男からの暴力に抵抗して撃ち殺したわけです。生い立ちも重なるのかもしれません。そんな母親の人生を想って挑んだのがこの役なのだと思います。母への想いから全力で挑んだ演技はアカデミー賞、ゴールデングローブ賞などを受賞し、世界中で絶賛されました。

セルビー役には「バファロー66」で有名になったクリスティーナ・リッチ。彼女は身長が160センチ以下でかなり小柄、手足も短いがおっぱいは大きいアンバランスな体型で、顔もロリ系。今作ではその特徴を活かしてガキっぽさのある役を演じています。シャーリーズ・セロンとは20センチ近く身長差があるのでよけいに子供っぽくみえてしまいます。

ストーリーの展開は予想しやすいものですが、強烈なルックスと演技を見せつけるシャーリーズ・セロンは必見です!クリスティーナ・リッチもいい仕事してます!
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