今回紹介するのは日本のライトノベルが原作としたハリウッド大作です!えっ、ラノベ原作のSF大作は駄作の雰囲気がするって?いえいえ、そんなことはない!見事なSF大作になっていましたよー!
ストーリー
謎の隕石の落下とともに出現した生命体「ギタイ」の侵略によって人類は絶滅の危機に瀕していた。
人類は対抗手段として機動スーツを開発、一度は勝利することができたものの、侵略は終わっていなかった。
次なる攻撃の前に人類はロンドンで奇襲を仕掛ける準備をしているところに、軍のメディア担当官のウィリアム・ケイジ少佐がやってくる。上官の命令で戦場での活動をすることとなったものの、広告会社出身で実戦経験が全くないケイジはこれを拒否。結局、命令違反で脱走兵として最前線に送られることとなってしまう。しかも出撃の一日前に!もちろん、経験がないことを一日でできるわけがなく、戦闘開始早々ケイジは死んでしまう。だが、死んだと思ったのもつかの間、出撃一日前に目覚める。おかしい、死んだはずなのに・・・。繰り替えされる昨日と同じ光景、会話・・・。またしても出撃することになるケイジだが案の定また死んでしまう。そしてまた繰り返される昨日・・・。ケイジは同じ一日を繰り返していることに気付くのだった。どうしようもなく戦場に何度も行くケイジだったが、あるとき戦場で助けた女性兵士に「目覚めたら私を見つけて」と言われるのだった・・・
ヘタレのトムクル!!
最初に言っておきますが、僕は原作を読んでいないので、原作との相違点を説明することはできません。
主人公はトム・クルーズが演じることに合わせて少年から元会社員のオッサンに変更されているようです。個人的にはこのデスクワークしかしたことない設定の方が好きですね。しかも、あのトムクルですよ!いつもはヒーローとして大活躍する役が多いのに、今回はヘタレです!戦争なんか無理だよぅ、何かの間違いだってぇと泣き言言っている様子はなかなか新鮮でした。
戦闘女の美しさよ!!
何度も死にまくるトムクル(たぶん何百回も死んでいる)は戦場で出会った女性から戦闘訓練を受けることとなるのですが、この訓練が過酷なんだ!
過酷な訓練ゆえに骨折したりもするのですが、そのたびに「リセット」として撃ち殺されて振り出しに戻されてしまうのです!このドSなエミリー・ブラント演じる女性兵士はその手の人にとっては大ウケでしょう。それに、戦場で剣のようなものをふるって戦う様子も美しい!アクション経験はほとんどなかったそうですが、かなり頑張ってますよー。ちなみに機動スーツは実重量が40キロぐらいの非常に重たいものらしく、撮影時に泣き言言っていたのはトムクルよりも彼女の方だそうですが、そうは見えないところがプロの仕事です。こうした「強くて美しい女がヘタレ男を鍛える」設定は日本のライトノベル(涼宮ハルヒの憂鬱とか)や漫画(高橋留美子作品とか)に良くみられるのですが、アメリカ映画だと珍しいですね。アンジェリーナ・ジョリーがジェームズ・マヴォイを鍛える『ウォンテッド』(2008)や『キック・アス』(2010)のような作品はありましたが、どちらも日本のマンガやアニメの影響下にあると思われます。
これはあのゲームか!?
ゲーマーの皆さんならば、本作の死んで覚えて攻略していく設定はなじみ深いと思います。一手間違えた瞬間に即死亡、振出しに戻るシビアさはファミコン時代の名作(?)「スペランカー」のよう。しかも機動スーツのデザインやギタイのデザインはなんとなく「ギアーズ・オブ・ウォー」を彷彿させます。ひたすら死にまくってラスボスを目指すのはアクションゲーマーならば確実に燃えますよね!
繰り返しと人生
本作はSF映画にたまにある同じ一日を繰り返す「ループもの」の一種ですが、他のループものと同じように、本作もまた、何度も出会い、死んでいく周囲の人たちに主人公が共感を覚えていきます。それは何回もあっていれば相手のことを理解していくのは当然ですからねぇ。特にループのことを知っている女性兵士にはだんだんと特別な感情を抱いていくのですが、毎回が初対面なのが切ないです。そして特別な感情を抱いていくからこそ、何とかして周囲の人々を救えないかと考えていくのです。何度も生きなおすうちに人間としても成長していくわけですな。
人生リセットすればOKって感じで生死を軽く考え過ぎじゃないかと思う方もいるとは思いますが、終盤では一回の人生をいかに生きて行動するのかを考えた結果のエンディングになっています。正直なところ、同じループものの『ミッション:8ミニッツ』(2011)や『恋はデジャ・ブ』(1993)ほどの深さはないと思いますが、良くできたハリウッド大作として十分に楽しめつつ、人生を少し考えることができる作品になっています。戦場場面の臨場感を味わうためにも劇場の大画面とサラウンド音響は必須、できれば3D版での鑑賞をお勧めします!!
ストーリー
謎の隕石の落下とともに出現した生命体「ギタイ」の侵略によって人類は絶滅の危機に瀕していた。
人類は対抗手段として機動スーツを開発、一度は勝利することができたものの、侵略は終わっていなかった。
次なる攻撃の前に人類はロンドンで奇襲を仕掛ける準備をしているところに、軍のメディア担当官のウィリアム・ケイジ少佐がやってくる。上官の命令で戦場での活動をすることとなったものの、広告会社出身で実戦経験が全くないケイジはこれを拒否。結局、命令違反で脱走兵として最前線に送られることとなってしまう。しかも出撃の一日前に!もちろん、経験がないことを一日でできるわけがなく、戦闘開始早々ケイジは死んでしまう。だが、死んだと思ったのもつかの間、出撃一日前に目覚める。おかしい、死んだはずなのに・・・。繰り替えされる昨日と同じ光景、会話・・・。またしても出撃することになるケイジだが案の定また死んでしまう。そしてまた繰り返される昨日・・・。ケイジは同じ一日を繰り返していることに気付くのだった。どうしようもなく戦場に何度も行くケイジだったが、あるとき戦場で助けた女性兵士に「目覚めたら私を見つけて」と言われるのだった・・・
ヘタレのトムクル!!
最初に言っておきますが、僕は原作を読んでいないので、原作との相違点を説明することはできません。
主人公はトム・クルーズが演じることに合わせて少年から元会社員のオッサンに変更されているようです。個人的にはこのデスクワークしかしたことない設定の方が好きですね。しかも、あのトムクルですよ!いつもはヒーローとして大活躍する役が多いのに、今回はヘタレです!戦争なんか無理だよぅ、何かの間違いだってぇと泣き言言っている様子はなかなか新鮮でした。
戦闘女の美しさよ!!
何度も死にまくるトムクル(たぶん何百回も死んでいる)は戦場で出会った女性から戦闘訓練を受けることとなるのですが、この訓練が過酷なんだ!
過酷な訓練ゆえに骨折したりもするのですが、そのたびに「リセット」として撃ち殺されて振り出しに戻されてしまうのです!このドSなエミリー・ブラント演じる女性兵士はその手の人にとっては大ウケでしょう。それに、戦場で剣のようなものをふるって戦う様子も美しい!アクション経験はほとんどなかったそうですが、かなり頑張ってますよー。ちなみに機動スーツは実重量が40キロぐらいの非常に重たいものらしく、撮影時に泣き言言っていたのはトムクルよりも彼女の方だそうですが、そうは見えないところがプロの仕事です。こうした「強くて美しい女がヘタレ男を鍛える」設定は日本のライトノベル(涼宮ハルヒの憂鬱とか)や漫画(高橋留美子作品とか)に良くみられるのですが、アメリカ映画だと珍しいですね。アンジェリーナ・ジョリーがジェームズ・マヴォイを鍛える『ウォンテッド』(2008)や『キック・アス』(2010)のような作品はありましたが、どちらも日本のマンガやアニメの影響下にあると思われます。
これはあのゲームか!?
ゲーマーの皆さんならば、本作の死んで覚えて攻略していく設定はなじみ深いと思います。一手間違えた瞬間に即死亡、振出しに戻るシビアさはファミコン時代の名作(?)「スペランカー」のよう。しかも機動スーツのデザインやギタイのデザインはなんとなく「ギアーズ・オブ・ウォー」を彷彿させます。ひたすら死にまくってラスボスを目指すのはアクションゲーマーならば確実に燃えますよね!
繰り返しと人生
本作はSF映画にたまにある同じ一日を繰り返す「ループもの」の一種ですが、他のループものと同じように、本作もまた、何度も出会い、死んでいく周囲の人たちに主人公が共感を覚えていきます。それは何回もあっていれば相手のことを理解していくのは当然ですからねぇ。特にループのことを知っている女性兵士にはだんだんと特別な感情を抱いていくのですが、毎回が初対面なのが切ないです。そして特別な感情を抱いていくからこそ、何とかして周囲の人々を救えないかと考えていくのです。何度も生きなおすうちに人間としても成長していくわけですな。
人生リセットすればOKって感じで生死を軽く考え過ぎじゃないかと思う方もいるとは思いますが、終盤では一回の人生をいかに生きて行動するのかを考えた結果のエンディングになっています。正直なところ、同じループものの『ミッション:8ミニッツ』(2011)や『恋はデジャ・ブ』(1993)ほどの深さはないと思いますが、良くできたハリウッド大作として十分に楽しめつつ、人生を少し考えることができる作品になっています。戦場場面の臨場感を味わうためにも劇場の大画面とサラウンド音響は必須、できれば3D版での鑑賞をお勧めします!!
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